山の端に昇る月と渡りゆく雁の群れを背景に、牛の背で笛を吹く牧童
大助の叙情に溢れた絵付け、うまいですね、 惚れ惚れとします
大助の絵付け鉢のモチーフは多彩で、山水画も安藤広重の東海道五十三次などその出典も多岐にわたっていて
京友禅の絵付け職人だったといわれるその域を遥かに超えた仕事をしています
それでは、大助の絵付けの魅力の一端を分析してみましょう
近景に骨太に描かれた牛と笛を吹く牧童の背中
大助のデッサン力の確かさと巧みな画面構成がみられます
モチーフを背面から描くことにより叙情的な画面に
よりいっそうの余韻が感じられ、ここに大助の巧みさを強く感じます
骨太のデッサンの力に圧倒されますね
まるで油絵のようです
この絵をみると、京友禅の職人であった大助は
溢れ出る才能に加え、若いときにかなり本格的な絵画の勉強をした人のように思えます
淡い色調の丹念な描き込みは、さすがに大助全盛期の作品
牧童の背中に幼い可愛らしさとともに、哀愁も漂っています
近景の山の描写は丹念に描き込んで、その下方は大きな余白をとっている大胆な構図が光ります
山の端に昇った月が叙情性を深める役目をになっていますね
山の端に昇る夕月
足裏のようす
以上大助鉢のトップレベルの傑作と認定します
みなさん、勉強にになりましたか?
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