2004年5月10日月曜日

謎の刻印

前項で東福寺鉢の謎の刻印について「鳥」ではないかとご紹介しましたが
掲示板に、いわゆる「花押」ではないかとのご指摘がありました
(もちろん鳥であっても「花押」にはちがいないのですが、この場合は草書体の文字の花押としてお話します)

じつを申し上げると、ご指摘のとおり鑑定の当初から花押では?
という意見も強かったのです

↓のように逆さにしてみると、戦国武将の手紙などでよく見る「花押」に似ていますね
特に下の線(鳥とすると背中の部分)が直線に近いんですね、この部分も気になっていたのです

鳥とすると、足の部分の描写にやや説得力のないのは承知していましたが
花押とするも決め手ない、むずかしいところです


いずれにしても、注文主の刻印ではないかとの推測も成り立ちます
自分だけの鉢、こんな思い出で制作を依頼したのかもしれませんね


いつか謎が解けることを期待して、この項を一応終了します
面白い情報がありましたらお知らせ下さい

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