2004年5月5日水曜日

遅い芽摘み

大型連休も今日でおしまい
最後の日はあいにくの小雨模様です
締めくくりはゆっくりとお休みできるようにとの、天の神様のご配慮かな

さて、盆栽棚を一渡り見てまわると、春の芽摘みを省略した楓が目に入りました
というのもこの楓は、春の芽出しがやや遅く、その後の芽の伸びも今一だったからです

そのような盆栽は、春の芽摘みをやや遅らせてやることが
樹勢の回復につながります


ところどころの芽が上に向かって勢いよく伸び始めています
芽の伸びた分だけ根も活動しています、つまり樹勢が活発になっている証拠です

そろそろ伸びた部分の芽切りをしてもいいでしょう
いいですか、伸びた部分だけですよ


飛び芽(飛びぬけて伸びた芽)だけ切ります
もちろ指先では無理、ハサミを使います

一節の芽だけ開いてその後に伸びていない芽は、無理して摘まないようにします
かわいそうです


この芽も伸びていますね、もう少しで木質化しそうなほどです
一節残して切ります

全体で5本くらいの芽が飛び切り伸びていました
すべて芽切りをします

このように樹勢によっては芽摘みをわざと遅らせることも大切
おそらくこの楓は、今年の葉刈りも省略するでしょう

なにごとも樹勢を見ながら手入れすることが肝心です
すべての鉢に一律の手入れ方法では、ついていけない盆栽も出てきます

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