人気作家・伊藤月香の鉢の特徴とその魅力は様々に分析できますが、今日ご紹介するような瑠璃色のボディの四面に額を切り正面に山水図を描いたような作品は、実用鉢と装飾鉢の両面の欲求を満たしてあまりある感じがします。
間口15×奥行き11.5×高さ3.1㎝
切立て(きったて)の縁はシンプルで瑠璃色の窓に緊張感があります。
よってボリュームのある太い樹を植えてもよく似合います。
濃い瑠璃色と赤絵のコントラストが美しい。
たっぷりとした奥行きはまさに実用の美の象徴です。
上に向かって開いたボディーの角度がいい。
反対正面は鳳凰の図。
鉢裏と足の図。
鉢裏と足の図。
月香の最大の特徴と魅力は、近景、中景、遠景が秩序よく綿密な筆致で描き込まれ、見事な統一感にあふれた独特の世界が表現されている山水図でしょう。
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