2021年4月1日木曜日

外縁隅入雲足長方(尚古堂型)


小品席飾りにおいて、主木用のもっとも代表的な鉢として小品盆栽界に君臨しているのは、今日ご紹介するの外縁隅入雲足長方(尚古型)でしょう。胎土は紫泥と朱泥、釉ものではごくまれに均釉と黄均釉があります。


均釉外縁隅入雲足長方・尚古堂型
間口12.3×奥行き9.5×高さ4.5cm


透明感のある人気の均釉。だが実際にはこのように長い年月の実用に耐えて無傷完品といえるほどの優良な保存状態の名品はめったにありません。


外縁の水切りや隅入りの部分、さらには雲足の部分にもかなりの時代感がこびりついて、雅味と落ち着きが感じられます。


均釉独特の深い輝きが時代感を伴って品格を醸し出しています。


透明感のあふれた海底のように静かに輝く均釉の魅力あふれる雰囲気です。


時代感(古色感)とは?
言葉ではいい表せない魅力あふれた形と色彩のハーモニーがもたらす感動があります。


一世紀もの長き年月、盆栽人の手により大切に愛玩されて証拠は、鉢底に至るまで無傷完品の美しいこの時代感です。
めったに見ることのできない名品です。ごゆっくりご鑑賞ください。





 

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