初代平安東福寺存命のころより二代勇氏は初代と共に作陶に励んでおりましたが、作品の質や絶対数となりますと、初代には遠く及ぶものではありません。
ところが門前の小僧と申しますように、たまには意図せずとも子供の頃より慣れ親しんだ陶芸の道は、二代目をしてなかなかの傑作を実現させる僥倖もあったようです。
初代得意の瑠璃釉雲足長方、やや重厚感に欠けるが、作柄はまあまあというところでしょう。
上の二つの落款は「東福寺」、下は「ゆう作」。
本名は水野勇。落款は(ゆうさく)ではありません。
ほとんど識別不能ですが、きっと雲足が何かの衝撃で外れてしまったのでしょう。そこへ透明のボンドを入れてくっつけたようで、乾いたボンドが光っています。
見逃さないように!
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