2020年7月23日木曜日

二代平安東福寺(2)

二代東福寺の話題を少々と思って始めたのですが、皆さんが興味を持てて、しかも参考になる肝心の教材にぶつかれば興味のあるブログが書けるだけど、などと思っていた矢先でした。市内の親しい友人にあるものを差し上げたお返しに、これからお見せする二代東福寺の長方鉢を頂いたのです。


二代平安東福寺・瑠璃釉外縁雲足長方
間口16.6×奥行き11.5×高さ5.4cm


二代の外縁作品としては出来栄えも優れていますが、初代作品と比べると外縁付近の構成に何となく力強さが不足しているように感じます。


初代の得とした瑠璃釉。この作品においても素晴らしい発色です。


この明るい色の胎土は初代の晩年の大鉢によく用いられています。


あまり使用された痕跡はありません。


二代東福寺は水野勇という本名なので、「東福寺」「東福寺印」の落款の下に「二代」とか「ゆう作」とかの印を捺しています。
ちなみに、初代ほどには落款の捺し方は上手ではありませんが、本作品は二代目としてはレベルの高い出来栄えを示しています。


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