昭和のバブルの後期のころだった記憶があります。
其の頃、神奈川県の川崎市に○○さんという盆栽鉢の世界の大先輩の店の、奥の倉庫のようなところで新渡の六角鉢を見つけて譲ってもらったことがありました。
その鉢と最近手に入れた画像の獣面足とがよく似ているのに気が付いて、思わず当時の若かったころの自分や、身の回りの盆栽関係の人々のことが思い出されて仕方がありません。
盆栽鉢の形には、切足、雲足、段足、鬼面足や獣面足など10や20は楽々で30や50はあるでしょうね。間口は約30cmほどの中鉢です。
獣面足と書いて(じゅうめんそく)と読みます。鬼面足は(きめんそく)と読みます。獣面足とは人間と獣の中間のような恐ろしい顔です。側環といって耳環(みみわ)のように両側にぶら下がっています。
この足も獣面足です。獣のように恐ろしい形相です。しかし獣というよりも人間の顔に近い感じですね。
側環(そっかん)。
六角鉢に側環が3面付いて、やはり3面に足がついています。
各々のパーツがバランスよくお互いを引き立てあって、豪華で荘重な雰囲気です。
本来の正面はこの面でしょう。正面の獣面足と側環の位置から判断します。
鉢底の姿。どちらかとえいば飾り鉢、つまり鉢そのものを眺める雰囲気のものですが、実用に全く向かないわけではありません。松柏類の懸崖に中品などがよく似合うと思います。
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