2020年2月6日木曜日

寒グミ株立

まだ30代のお客様から、盆栽の数を制限するために差し上げたいと意外にもご指名をいただいたので、1時間半くらいの道のりをお訪ねしました。そして遠慮なく頂いてきたのが、大型の岩シデと中型の寒グミの2鉢の盆栽です。
買取の看板も出しているので、盆栽屋が愛好家さんから買うことは決して珍しい経験ではないのですが、さすがに無償で頂くことはめったにないことです(笑)

寒グミ株立 樹高22×左右32㎝

そんなわけで、今日はそのうちの中型の寒グミの株立がいたく気に入ってしまった私なので、この喜びをみなさんにもおすそ分けしたくて、パソコンの前に座っているわけです。


木質の硬い寒グミは、梅などと同様に株元が朽ち果てるまでにはかなりの歳月がかかります。その過程で野趣にとんだ味わい深い姿を鑑賞することができるわけです。


早春の発芽前や入梅期に葉刈りと芽摘みを実行すると、枝先がほぐれて雑木らしい興趣を味わうことができます。


白骨化したジンは石灰硫黄合剤を塗布して腐食しないように保護します。このジンの様も見どころの一つですね。


現在の正面よりやや右に振った角度がこの木の見付けでしょう。そして、培養のために木箱に入っていますが、やや薄型の楕円鉢が似合うでしょうから、心がけておきましょう。
いかがですか?この古色感あふれた寂びた雰囲気は。










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