2018年1月23日火曜日

国風盆栽展②

おそらく私があと10年ほども前に生まれいたとして、さらに父親が盆栽趣味をたしなむような通人であったならば、父親に手を引かれながら浅草あたりの夜店で松平伯爵や豆盆栽作りの名人(中村是好はその弟子)として名高かった杉本佐七翁などにお目にかかる機会もあったかもしれません。



特権階級の存在した戦前であっても趣味の世界だけは特殊な平等な空気に満たされ、趣味という潤滑油のもとで仲良く楽しめる世界が存在したようです。

ところで、飾られている豆盆栽は現代に比べてどうでしょうか?写真だけでは分かりにくいですが一言で言うと、現代版よりもやや細めの感じがしませんか?


大品中品だけでなく小品さえも、現代の盆栽に比べると総体にやや細身ですね。いわゆるズングリムックリな、相撲でいえばアンコ型がすくないようです。

まあ、現代人の美意識や趣味性だって昔の通りという訳にはいきません。
豆盆栽にだって可愛さだけでなく、生命の漲る力が求められても不思議はないでしょう。

豊かな感受性を生かしていろんな盆栽にチャレンジしてみましょう。
このような昔の盆栽を観賞して少しでも参考になれば幸いです。

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