新年早々の13日のスクールへ最年長のツカさんが持参したのは、↓の紅千鳥の素材
以前から練っていた改作構想らしく、えらい張り切りようで、元気いっぱい
ところで、改作途中の↓の画像では、ツカさんの目指す意図はわかりませんね
じつは私も最初はわからなかったのですが、これがけっこうおもしろい結果になりましたよ
おそらく取り木素材でしょう、普通の模様木風に枝配りされていましたが
頭の先端部分をちょん切ってしまい、さらに徒長させた枝をぐるっと回して
前から後ろへと貫通させ呼び接ぎをしました
根もずいぶんと追い込みましたね
しかし、まだこの段階ですはツカさんの意図が読めずに
他の生徒さんたちも「?、?、?」でしたよ
次にツカさんは、枝を多く残した背中の部分を上に向けて、やにわに幹を寝かせたのです
うーん、何やらまるでへたばったイナゴかバッタみたいに見えませんか(笑)
一番右側にツンと伸びた細い新芽は、貫通式で接がれた穂先です
針金のかかっている枝が、ぐるっと回った穂先の元の部分ということですね
この段階になって、やっとツカさんの構想の意図が読めてきました
そうです、紅千鳥には珍しい「筏吹き」を作ろうというねらいだったんですね
正式な植え込み前、真上からの図
この鉢に植えこむために、根を強く追い込み、先端もばっさり切りこんだというわけでした
幹の凹凸をうまく利用したので
将来盤状になる筏に変化があっておもしろいですね
ゴロ土をたっぷり入れて通常通りに植えこみました
セットした針金でしっかり固定したことは言うまでもありません
根元には水苔をあしらって
ていねいな養生も忘れていませんよ
直径の半分ほどは土の中に埋められた幹から、徐々に発根もしますし
もしそれが物足りなければ、要所に根接ぎをすれば、元の根はやがて不要になります
子幹の数が先端に偏っていますから、幹のあちこちに発根した時点で
右側にある従来の根を切り離してしまって、このくらいコンパクトにまとめててもいいでしょうね
もちろん、左側の子幹はバランスを見ながら
かなり減らすことになるとおもいます
ということで、ツカさんの発想と執念が稔った改作でした
みなさんもチャレンジしてください
取り木の容易な樹種、もみじやカエデなどで簡単にできますよ
では
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