今日ご紹介するのは、ワーさんと愛培する姫くちなし
ワーさんは約1年前から熱心に通っているスクールの新人さんで、年齢は40代の半ば
とても几帳面でていねいな性分なので
盆栽のひと芽ひと芽にも注意力が及んでおり、将来を楽しみにしています
さて姫くちなしですが、去年の5月に、それまでのよりちょっと大きめの現在の一蒼鉢に入替え
樹勢をつけることに専心したきました
みなさんもご存知のように
くちなし盆栽には天敵ともいえる害虫がいますね
6月頃になるとスズメ蜂に似たオオスカシバがやってきて
気がついたときには、幼虫が葉を丸刈りにしてしまうことがしばしばです
そのため、よほどコマメにチェックしていないと
なかなかきれいに葉が揃いませんね
予防するには、6~9月ごろのオオスカシバの発生時期に
防虫ネットや金網などで覆った、箱状の避難場所を設けるのもひとつの方法です
さて、そんなわけで今年はオオスカシバの餌食にもならず、順調に葉がさがふえてきた姫くちなし
5月ごろにワーさんの持ち物になって数ヶ月が過ぎました
葉の色つやもよく葉がさもかなりふえて貫禄が出てきました
そこで、向かって左の枝に細めの銅線をかけて枝を下げました
向かって右の差した力枝は、針金で吊りをとって下方に下げました
まだ初心者のワーさんにはこのくらいが精一杯かな
それでも両枝を下げたために、木の構図にどっしりとした安定感が出て、スケールが格段に大きくなりました
正面のフトコロを拡大して眺めます
針金の掛け方が定法通りにはいっていませんが、オオメに見ましょう(盆栽の形優先です)
去年の5月ごろの画像
現在の画像と見比べてください
両方の利き枝がやや上向きなため
なんとなく木姿に重みが感じられませんね
この樹勢ならばこの夏中にもう一度芽摘みができます
そうすれば一段と葉がさもふえ、さらに重量感が感じられるようになるはずです
がんばりましょう!
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