盆栽業界ジャンルの中でも、素材作り部門は地味で目立たない存在であり、優良素材を作るのは案外に難しく
しかも手間暇がかかるので、近年では専門家がやや減少の傾向にあるようです
ながい目でみると、このことは日本の伝統文化である盆栽界の将来に大いに影響してきます
優良な山取り素材が限られている以上、それらはいちから作り出す以外には方法がないのですからね
その点からしても、けやき盆栽は、ほとんどが実生や取木による素材をいちから仕上げるものなので
みなさんにぜひともチャレンジしてもらって、仕立方をマスターして欲しい樹種ですね
さて、8/25のつれづれ草で今年の実生苗5本をご紹介しましたが
じつは、あれらの前にもう5本の実生苗を選別し、それらを剪定したり枝分かれの矯正を行なっておきました
そこで今日は、その先口のけやき実生苗5本をご紹介しておきます
ちなみに、以下は剪定と施肥を8月の中旬に行ない
画像はすべて8月24日に撮影したものです
では
A1号苗
鋭角にすっきりと枝分かれしてます
両枝とも3節ほどで止めておきましたが、まだ芽がうごいていません
A2号苗
向かって左の枝のほうが成長がやや早いようです
枝分かれももっと鋭角になるように矯正を繰り返しましょう
2節ほど残して新しい芽を切り込みました
A3号苗
左の枝の新芽が極端に伸びています
右の枝の芽は積まずに両枝の勢いが同じになるようにします
A4号苗
左の枝のほうがが成長が早い
時間をかけて両枝のバランスをとるように心がけます
枝分かれが「カエルマタ」なので、矯正を続けましょう
A5号苗
枝分かれの角度もいいし、両枝のバランスもまあまあです
2節ずつ残して切り込みました
以上合計で10本の実生苗をご紹介しました
今後の培養のポイント
1 9月いっぱいは寒冷紗下か半日陰で管理
2 肥料は9月の末に油粕を少々
3 今年の芽摘みは、よほど伸びすぎてしまわないかぎり、行なわず
落葉後の剪定で形を整える
よろしいですか
これらの実生苗の成長は、ときどきご紹介を続けますよ
では!
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