夏になると草物盆栽が目を惹くようになります
笹や竹や、それに水辺に自生する葦や石菖なども涼しげですね
さて、春あたりから棚のすみにあったこの篠竹も、ズーッと気になっていて
目に入るたびに手入れをしてやろうと思うのですが、ついつい延び延びになっていました
そう言うと、みなさんのなかには、「草物盆栽って、手入れすんの?」と思う方も多いでしょうから
手入れによってどのくらい鑑賞価値が高まるか、実際にご覧に入れてみましょう
高さは15㎝ほどありますが、鉢の間口はわずかに4.0㎝のミニサイズ
おそらくこの小さな鉢に入って5年以上は経っていると思います
ところでみなさんは、これ以上どこへ手をいれるのかな、と思うでしょうね
ここでまず、草物盆栽の手入れの基本は、「掃除」であることをしっかり肝に銘じて下さい
第一番目にやることは、枯れた篠をもとから切り取ります
全体で眺めていると気がつきませんが、この枯れた篠が案外にたくさんありますよ
篠竹の皮は棹(かん)が成長しても自然には落ちませんから
この皮を丁寧に剥いて取り除くのが主な仕事です
棹(かん)は粘りがあって丈夫ですが
折らないように気をつけます
小さなピンセットや薄刃のカッターなども使いましょう
しかし、何と言っても人間の指先にまさる道具はありませんね
こんな感じです
伸びかけた竹の子が棹(かん)になりかけているのが目立つようになりました
もう一息!!
これくらいきれいになるまで徹底してやり抜きましょう
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