2011年6月7日火曜日

姫柿の新芽処理

昨年は実成りを休み、やや徒長気味に育てた姫柿
今年は実成りを楽しむと同時に、枝先も追い込んで全体にサイズを詰め込む計画です

サイズの短縮だけならば、芽当たりのありそうな位置まで切り込めばいいのですが
実成りをもとなると、花芽が開花し結実するのを確かめてから、慎重に手を入れなければなりません


5月中旬
先端につけた実は犠牲にし、フトコロに近い位置の実だけを残し
春からの伸びた新芽の先を1~2芽で切り込みます



赤印で示した上の枝

昨年枝から出た新芽の1節目に実が成っていますね
その実を残して先端を摘み込みました

このように全体の新芽の先端を、実が成っていても成っていなくとも
慎重に確かめながら1~2節を残して摘み込みます



すると、2週間ほどで追い込まれた節々から新しい芽が吹いてきます
また、今まで眠っていた芽が突然に動き出すこともあって、樹髙の短縮に役だってくれます

柿の花芽の分化時期はおおよそ6月から8月ごろにおこなわれるので
新しく出た芽がこれから数節伸びれば、その枝に花が咲き実が成るというわけです

ですから、来年も実を鑑賞することができるし
枝先の追い込みも達成できるというわけですね

ここでポイント

摘み込んだあとに出た新芽の先を、再び摘んでは来年の花芽はつきません
徒長枝は、落葉後に花芽を確認してから剪定すること

元気のよいものは、水も肥料もやや多めの管理をします
元気のないものは、反対に控えめな管理を続け、樹勢が回復してから上記の芽摘みを施しましょう



5月下旬ごろの実成りのようす



ついでに芽出し前の木姿もごらんください
姫柿としては名木の部類に入るものと自負しています



5月下旬ごろの後ろ姿

では

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