2011年6月9日木曜日

紅千鳥挿し木(その後Ⅲ)

4月23日にトップジンで消毒した紅千鳥の挿し木苗
とっくに連休も過ぎて、いまは入梅の季節ですが、その後はどうしているでしょう


あ、れ、れッ、こんなに少なくなっちゃったの!?

挿し木床が病原菌に冒されたのに気がついて、トップジンで2回目の消毒をしたのが4月23日
その後にも挿し穂は少しずつ減り、今では合計してもわずかに10本を数えるほどしか生き残っていません

冒頭で活着率のお話しをしたときに

『一般に、もみじの挿し木は初心者には難しいとされ
業界でも、挿し木専門のプロの領域に入っているので

みなさんが実行して、活着率は数%くらいでも悲観することはないし
もし、50%くらい活着したならば、大成功と喜ぶべきでしょう 』

と申し上げましたが、まったくその通りですね(泣)


ビニールドームは連休明けごろに取り外しましたが、置き場所はまだビニールハウスの中です
活着率がわるいとついつい諦めて粗末に扱いがちですが、最後まで見とどける気持ちを持続させてがんばります

そんな現状ですが、みなさんに伝えられる希望のある明るいニュースもあるんですよ

というのは、連休明けに業界の総会で話し込んだ挿し木に詳しいある後輩業者に
「みやもとさん、出猩々はつくけど紅千鳥はほとんどむりだよ、つかないよ」といわれて

そのころ毎日のように、黒く変色した挿し穂を引き抜いて捨てていた私は、少々凹んでいたんですよ
「あいつがむりだというんだから、こりゃダメかな?」

ところが、↓をごらんくださいな!


軸が黒く変色して葉が縮れた挿し穂を引き抜いて捨てようとしたら、その切り口から発根しているじゃありませんか
この挿し穂は助かりそうにないけど、たしかに発根にまちがいないし、その根もきれいですね

すくなくともあの後輩が言った言葉「むりだよ、つかないよ」は、否定されるべき確たる証拠です
ただ活着率が低いだけなんですね

おそらく現在生き残っている挿し穂は
このように発根済の状態にあると思います

じっさいに紅千鳥を挿し木して成功しているひとも、また、むりだというひともいるので
やっぱり「論より証拠」、自分でやってみるのが一番ですね


発根の様子を拡大してみましょう
みなさん、たしかに発根ですよね

というわけで、この発根の証拠に勇気を得た私の次の手順は
挿し木床をビニールハウスから出すタイミングをまちがえないことですね

さらに、今年の失敗点を忘れないで、来年への教訓として活かすこと
そんなんです、もう成功への重要なポイントを数点つかんだつもりでいますから

一回くらいの失敗じゃ懲りませんぞー!

では

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