スクール常連のクロちゃんは愛知県渥美半島の出身
年はなんぼかな?、そう高校生の息子さんがいるといっているから、ざっと40代の半ばくらいだろう
田舎へ帰郷のおりに山取りし20年も培養しているという黒松などもを持っているので
盆栽歴はかなり古く、20代からやっているに違いない
そのクロちゃんの杜松
樹髙はやっと10㎝ほどで腰の据わった堂々たる模様木です
これも自身の山取りなのかな、そう思っていたんですが
聞いてみると、かなり以前に私から買ったそうで
失礼ながら私はどうしても思い出せないです(笑)
「いい杜松だねー、ますますよくなってきたよ」って、この杜松を褒めたのは決してお世辞じゃないですよ
自分の扱った盆栽類は、売買したときの値段や姿をたいがい覚えているのですが
この杜松については記憶がまるっきり抜け落ちちゃってるんです
まあ、それはともかく、伊勢杜松の山取り素材が市場からすっかっり姿を消した昨今(乱獲のためらしい)
このような持ち込みものはまことに貴重な存在となりました
さて、杜松の植替えは4月下旬から始めて5月いっぱいが適期です
植替え時期が来たのと鉢の映りがイマイチだったのでクロちゃんは5月9日に植替えました
太みもあって力があるので、奥行きのあるオーソドックスな外縁が似合いました
ちなみに、この鉢は陶翠窯で戦後の量産品ですが、さすがに土目もいいし形状も垢抜けています
クロちゃんには、なるべく安定感が出るように低く植付けるようにアドバイスしましたが
さすがベテラン、位置や角度にスンプの狂いもなく、正確な植付けです
植替えといっても、培養本位の仕立て鉢に植付けるのではなく
このように鑑賞段階に達した盆栽の植え付けは、前後左右や傾けの角度などがかなり微妙で
気に入るまで何度もやり直すことがしばしばですが
きょうは一発でうまく決まりましたね
正面の拡大図
植替えに際しては、事前に新芽をほとんど摘みました
これは新芽が伸び始めているので、根付くまでの木の負担を軽減するために必要な処置ですから
読者のみんさんもしっかり覚えておきましょう
鉢も決まったことだし、一ヶ月ほどの休養のあと
樹冠部を中心に輪郭をしっかり整えましょう
それにより、木の相はさらにスケールが大きく見えるようになるはずです
また、樹冠部がぴりっとすれば、足元の力強さもさらに目立ってくるはずです
今年の秋の姿が楽しみです
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