スクール速報で初めてのご紹介になるイシくん
1才半のかわいい娘さんのパパで、30代前半のまじめな青年です(私の息子より1才年下!)
5年ほどの海外赴任中に日本の伝統文化である盆栽に目覚めたそうで
2年前の帰国を機会にこの道に入りました
遠く離れたで外国での異文化に囲まれた生活が
故国のよき伝統文化を再認識するきっかけになったのでしょう
イシくんは将来ふたたび海外赴任の可能性があるそうで
そのときまでにはと、心中密かに期するものがあるのではないか、そう私は想像しています
イシくんは住まいの関係や将来の海外赴任の可能性もあって
盆栽はたくさんふやさない方針ですが、そのかわり持ち運びの容易な水石にも強い関心をもっています
東洋の禅にも通じた精神性をもった水石趣味は
BONSAとともにSUISAEKIも国際用語となっていますから、きっとイシくんはそれらを外国人に伝えることが出来ると思います
さて、そのイシくんのコマユミに今年異変が起きてしまいました
その治療の過程をご紹介いたしましょう
4月の中旬をすぎても冬芽がほころんできません
枝先が枯れてはいませんが、枝先に瑞々しさと生気がない
このような状態を盆栽人は、「風邪を引いた」といいます
冬の寒さと感想で衰弱し、春がきても起き上がる元気がない状態です
それで、こんなときに有効なのは仮設の集中治療室(ICU)
場所はスクール兼用のビニールハウスの棚下の日陰、ご覧のビニールドームです
大切な注意点は、鉢内の水はやや乾かし加減にしながら
ドーム内の湿度を保つために地べたに直接置くこと
鉢内の水を控えるのは、例えれば
人間が体力が弱ったときには消化のいい食べ物にして、内臓に余分な負担を与えないことに通じます
つまり人間の内臓は植物の根と同じことなんですね
集中治療室に入れて約10日ほどの4月25日撮影
効果てきめん、早くも回復の兆しあり、ところどころの芽が吹っ切れています
左や芯付近の赤っぽく変色した部分は、水の上がっていない小枝なので枯れ落ちる感じですね
しかし部分的には落ちても、木そのものの命は助かりそう
あーよかった!
5月7日撮影
急激に回復しつつありますね、集中治療室の効用は抜群です
戸外の元気な盆栽たちにはかないませんが、体力を回復したコマユミは驚異的な回復をみせています
撮影後の夕方に、にわか雨が降り出しました
集中治療室から出す一番のタイミングは、ムロ出しと同じで湿度の高い天候が最適
さっそく戸外の棚へ
半日陰程度の置き場所で数日間は目を離さないように気をつけてやりましょう
葉の乾燥には特に注意
このまま順調に芽先が伸びるようなら
入梅くらいまでには他の盆栽たちの生育に追いつくはずです
ビニールドームはホームセンターの農業用資材コーナーに売ってますよ
困ったときにはぜひお使いくださいー!
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