2009年10月23日金曜日

秋の水やりの要点

秋も徐々に深まってそろそろ雑木類の葉が色づいてきました
このごろになると鉢によって乾く速度が異なってきて、水やりの加減も難しくなってきます

それというのも、夏の間は乾くたびに何度水をやっても過水にはなりにくいのですが
棚に並べた鉢により隣同士であってもかなり乾く速度が違うので、かたや水不足、かたや過水、そんなことがおきやすいのです

おまけにこれから冬に向って湿度が下がる一方なのが日本の気候
この湿度の低下も乾きやすい鉢のとっては意外な大敵となるのです

あの暑い夏の水やりをやっと乗り切ってホッとしたこの頃があぶない
これから冬に向って知らぬ間に水切れや過水をおこし、盆栽を衰弱させるひとが多いのでご注意、ご注意です



今朝(23日)の午前9時の乾き具合の見本(盆栽屋.comの棚より)、左は楓、右は梅もどき
だいたい午前9時から10時ごろが水やりの時間ですが、この時点でもこれだけの差があります



梅もどきは鉢土の表面はおろか、水穴の下からのぞいても、これ、この通り底の用土もカラカラ
この程度に乾いているとサット一回やったくらいでは、とても底まで水は回りませんね

表面が濡れたように見えても乾いた表面にはじかれて、案外底までは届いていないのです
やった水が一応しみ込んだと思っても、再度しつこくしっかりとやらなければなりません



かたや楓の方は、表面にもかなりの湿気が残されていましたのが
水穴の下からのぞく鉢底の用土も半乾きの状態で、ちょうどいい感じ

ですからこのような盆栽に対しては、普通の量を一回やれば十分ですね
過度な量をやる必要はないのです

このように同じ棚の上で毎日同じ量の水をもらっていながら
植替え年数や鉢の大きさや形状、さらには盆栽の元気度などさまざまな条件によって乾く速度がまちまちです

ですからみなさんは

1 普段からの各鉢の乾き具合をチャックしておき、乾きの早い鉢には回数もしくは水の量で調節する
2 水やりの工夫で対処が不可能なときは、表面に水苔などを張って調節する
3 乾きの速い盆栽と遅い盆栽を区分けして置き換えるのも一策でしょう

などの工夫をします

今日の格言

秋から冬の水やりは案外難しい、水やりは盆栽の基本中の基本です、なめちゃいけない!

読者のみなさん、コメントお待ちしていまーーす
可能な限りご紹介したいと思います

宛先

盆栽屋.comのメール
盆栽屋.comの掲示板

どちらでもけっこうです

0 件のコメント:

コメントを投稿