松柏類の中でも特に手のかからない樹種の五葉松
しかし、これだけはやってもらいたい手入れが9月から11月にかけての古葉切り
この古葉切りは樹勢や目的に応じておこなうので
そのあたりの見きわめをしっかりつけておきます
1 樹勢のいい若木は早め(9~10月)に行う
(フトコロ芽の保護と枝先を過度に太らせないため)
2 若木でも樹勢の落ちているものは、古葉の全部でなく半分だけ切り取る場合もある
3 とくに肥培を目的としている若木は、一年おきに行う場合もある(葉が多い方が太ります)
4 小枝が密で芽数の多い場合、フトコロ芽の蒸れを防ぐため必ず行う
5 樹勢の安定した完成木は晩秋から冬にかけての冬眠期に行う
6 過度に芽の混んでいる箇所には、適度に目抜きも併せて行う
作業前
注1)樹勢のいい木は古葉と新葉の境目が見えにくい場合があります
しっかりと見きわめながら作業をしてください
注2)大盆栽の場合は、晩秋から冬季にかけて古葉を指先でむしりとるのが一般的な方法ですが
小品の場合は必ずハサミで切り取るように
五葉松は黒松類と違って二番芽が吹きにくいので、一芽一芽をより大切にしなければなりません
作業後
新葉と古葉の区別がつきにくい作業前の状態
古葉の方がわずかに色つやが劣るようですね
古葉と新葉の境目が見えてきました
古葉の元を2ミリ前後残してきります(重要)
わずか数対の古葉を残した状態
この状態で作業を完了する場合もあります
それは、新葉がやや少ない場合、葉数を急激に減らすと根とのバランスを崩す恐れがあるからです
それでは新葉を傷めないよう、作業はくれぐれもていねいに
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