KさんとAさんは松戸の隣市に住むフリースクールの常連さん
Kさんは先日の「作る・出猩々もみじ」で活躍してくれた人
Aさんは今日の教材を「楓石付の大改作」でお手伝いしてくれた人です
このお二人は、来るたびにこの楓の石付をながめて
芽の吹いた箇所や伸び具合をながめているのです
この楓石付への、お二人の意見は
向って右方向に張り出している石が大きすぎるので、構図上のポイントがぼやけてしまう
つまり、石を小さく削れば、楓の方に焦点がしぼれ
木姿や根の動きがより強調される、というものです
この画像を見れば、それはもっともと頷けるご意見ですね、みなさん
向って右側に屏風のように張り出した石が大きすぎるため、前方の根の力の印象が弱く見えるのです
私だってわっかっちゃいるんですが
でも石を削るって難しいですヨ!
このような石灰質をかんだ竜眼石(りゅうがんせき)には、肉眼では見えない石の目があって
どのような角度で割れるか予測不能な場合もあるんです
そんなわけで、石を削る作業はちょっと見合わせたい気分なので
お二人の熱心な勧めには一応トボケておいて、とりあえず枝葉の剪定にかかりました
枯れ死寸前だったのが、これ、この通りの元気な芽吹き
主幹の芯の芽吹き位置が気に入らない以外は、すべて満足といっていいほど
3月に思い切って切れなかった箇所を切りなおし、陰になった小さな芽にも日が当たるようにし
呼び接ぎで主幹の芯を希望の位置に作ったりと、三人なかよく順調に剪定作業は終了
ところが、やっぱり仕事は流れ出すとその勢いは止まらないものですね
最初は躊躇していた私なのに、何時の間にやらノリノリで、ああしろこうしろ、とお二人に注文をつけておりました(笑)
裏側から見ると石の大きさがわかります
つまり手のひらで掴んでいる部分と、その下の白い部分が不要な部分
手のひらで掴んでいる部分を自然な味わいを損なわないように形良く削るのが、最大の難関
ちょっと不可能な感じですが、もう後へは引けません
白い石灰質の部分から攻める
タガネを使うのがKさん、押さえるのがAさん、無責任な私は監督
仕事に夢中で途中経過の画像を撮りそこないましたが
いかがですか、奇跡的にドンピシャの出来上がり
神さまが削ったように、人工の臭いはまったく残っていませんいませんよ
作業終了
石が小さくなったので、幹と根の動きの印象が強くなりました
この作業の効果は、木姿の基本が見えてくる来年の今頃になると、もっとわかりやすくなります
Kさん、Aさん、お疲れ様、ありがとう、うまくいってよかったですね
失敗したらお二人のせいにされたかもね!?
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