さて、昨年末に必殺技をご披露したけやき実生二年生
早くもお約束の一ヶ月が経ちました
大切にムロの中で越冬中ですが
さあ、はたして必殺技の効果はあったでしょうか
ていねいに針金を外します
針金は切ってもよろしい、ですかくれぐれも間違えて枝を傷つけないように
外したままの姿
なんと一ヶ月で癖がついてしまいました
このまんまじゃ、作りたての箒のようです(笑)
わずかに手を添えてほぐしてやりましょう
うん、よしよし、これくらいですね
枝分かれがしまって、天に向かってそびえ立つけやきの姿になりました
枝の分かれが、このように鋭角になると勢いが出るんですね
さあ、こんどは細部の検証です
天に向かう梢の線や空間を乱している枝を見つけたら取り除きます
ところで前の項で、枝抜きの要点は
1 放射状に伸びた枝を良とし、その流れを極端に乱す枝は不要枝とします
2 枝の芯からの別れの角度が大きいのも不要枝
3 不要枝を外すにはハサミを使わず、指先でむしり取るような感じで慎重に作業する
とお話しました
よく見ると、四つの白点で示した枝が流れを乱していますね
枝元の分かれの角度が蛙股で、きれいではありません
拡大してみます
この(白点)が枝元です
今のうちに取り除いておかないと、後々後悔することになります
ハサミを使わず、引っ張り加減に下方へ向かって力を入れる
むしりとる感覚でやるとうまくいきます
途中経過
皮一枚を残した途中経過、この状態から下方へ引っ張ってはいけません
傷口から下の樹皮を傷つけないよう、注意深く最後の皮を指の力で切り離します
途中経過の拡大図
最後の皮一枚を切り離すときが一番肝心ですよ
いかがですか?
針金もかけず、たいした手間もかけず
けやきの理想的なほうき作りの基本形の完成です
必殺技をかける前の姿と比べてください、まるっきり変わっちゃった!
けやき実生二年生のこのあとの作業は、春の植替えになります
そのときにもちょっとした工夫がありますので、またつれづれ草でご紹介しますね
では
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