枝のないところに枝を作っちゃう
盆栽人にとって、こんな夢のような話を簡単に実現してくれちゃうのが、接木技術
山もみじや楓のように「切り接ぎ」ではつきにくい樹種には
「呼び接ぎ」という方法を用います
その「呼び接ぎ」の中でも「貫通式」により3ヶ所に枝を接いだ山もみじ
ご覧ください
頭から2本、後ろの胴から1本、春の新芽を徒長させ
枝の欲しい箇所の幹に、ドリルで穴を貫通させ新芽を挿し込みました
画像で見えるのは、頭から出た2本の徒長枝だけ、あと1本は裏の胴から出ています
2本は大きく迂回して→の方向に進み、幹を貫いて反対側で枝になります
正面拡大図
赤印の枝は、幹を貫いて反対側で(正面からは見えない)後ろ枝となっています
つまり赤印の箇所は入り口というわけで、来春には切り取られます
赤印の上下に白点をつけた枝が2本ありますね
上の白点の枝は、頭から出たもう1本の徒長枝が幹を貫通して顔を出した出口
ここに是非とも枝が欲しかったわけです
下の白点をつけた枝も、裏枝を徒長させて幹を貫通させた出口です
やはりここにも枝が欲しかったんですね
みなさん、画像と解説とをよく見比べてください
解りますか?
裏側からの画像
グチャグチャでわかりにくいですね
まあ、呼び接ぎのイメージだけでもつかんでください
→をつけました、つまり先の方が幹を貫通して枝になるわけです
3本の徒長枝を、赤、青、黄の三色にわけその入り口と出口を見てみましょう
赤は左側が入り口方面で、右が出口
この枝は↑の正面拡大図の、白点の上側の枝です
青は左上が入り口方面で、右下が出口
この枝は↑の正面拡大図の、白点の下側の枝です
黄は右側が入り口方面で、左が出口
この枝は正面拡大図では見えない後ろ枝となっています
おわかりいただいたかな?
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