2005年5月1日日曜日

鬼も十八

(緑風盆栽展より)


盆栽を鬼に例えると叱られるかもしれませんが
もっとも美しい見ごろはどの樹種にもありあます
しかも毎年「鬼も十八」の時期が訪れるのですから、持ち主も張り合いです

この藤の盆栽は今の時期こそ「鬼も十八番茶も出ごろ」です
藤棚の下に緋毛氈(ひもうせん)を敷いて花見に興じるとびっきりの美人群・・・
華やかな連想にひたれる一時です

四季折々にいろんな樹種の出番があって、盆栽界は鑑賞する対象には事欠きません
そう思うと、四季のはっきりした日本の気候は盆栽人にとって天の恵みです
そして、もし日本の国がこういう気候でなかったら、日本人は四季に敏感な国民性を持たず
盆栽文化は生まれなかったでしょう

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