卓台の世界にも名人と呼ばれる作者がいます
古くは小川悠山、日比野一貫斎、葛木香山、白井潤山、金子一彦などが最右翼の名人
新しいところでは、今日ご紹介する本郷兄弟も名人と呼ばれるにふさわしい技を持っていました
本郷昇が兄で本郷寿山が弟です
本郷昇作 紫檀机小品卓 間口29.2×奥行16×高さ6.5cm
大きなサイズに一般的にある机卓
本郷兄弟の特徴は、まず材質のよさ、何十年も寝かせた銘木を使っています
細部の仕事ももちろんですが、全体のバランスがとても優れています
このサイズには珍しく足に掘り込みの模様を施しています
足の拡大図
掘り込みに一発仕上げの刃物の味が残っているのが見られます
このあたりの仕事に作り手の息吹とでもいえる味わいが感じられます
小さい卓ながら優美な曲線が美しい
框(かまち)入です
組み合わせの箇所に一部のすきもない精巧な仕事
足の拡大図
足裏を見る
落款は「昇」の彫落款
材質のよさ
全体のバランス
細部の細工の確かさ
そして、漆の仕上げ
この総合の芸術が卓台のレベルを決定します
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