2004年3月6日土曜日

大助と巡り会う

昨日の午前中に、親しい年下の同業者から携帯に℡
「きょう、午前中いますか、ちょっと行きたいんですけど?」
「うん、来るんならいるよ、待ってるよ」

きょうは仕入れに出ようと思っていたのですが
何か用事がありそうな雰囲気なので、家で待つことにしました

待つこと一時間、彼はやって来ました、やはり用事があったのです

やや一ヶ月前、彼の、買ってまだ半年足らずの新車が盗難に会ってしまい
その車に私の貸した売店用のガラスのウインドケースが載せてあったのです

中古品ですから、いいよ、いいよ、気にしないで、と言っていたのですが
彼は義理堅くお詫びに来てくれたのです

二人で昼食を食べに行き、盆栽界の情報交換や世間話をして最中
「大助の絵のいいやつ、どっかにないかね」と何気に聞くと

「みやもっさん、俺、持ってるよ」
「えッ?持ってるの」
「うん、来る途中で、ちょっと寄ったところで、いいのがあったから、買ってきの」

出会いってのはこんなもんなんですね

天の神様仏様、どうぞ今日も明日も明後日も、いい盆栽と小鉢に巡り会えますように!
昨日のつれづれ草で私は最後にそうお祈りしました

そして分けてもらったのが、この五彩のすてきな大助鉢です
お祈りの効果は抜群でした!


佐野大助作 五彩正方樹盆(磁器)

大助初期の傑作
淡く抑えた色調で四面に見事な山水画が描かれています

このような大助作品を検証すると、雄山や月香と同じように
彼もまた、かの月之輪涌泉の影響を受けていたことがわかります

奔放かつ正確な筆致や構図、渋い色調などが際立っていて
大助作品の最高傑作に属します


樹木の描き方うまいですね、筆が走っています


山麓の集落の描き方が巧みで遠近感があります


点景の人物の動きもみごとに描き切っています


大助初期の落款

天の神様仏様、どうぞ今日も明日も明後日も、いい盆栽と小鉢に巡り会えますように!

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