2023年3月20日月曜日

古渡南京一対

長年親しくおつきいさせて頂いている方のご紹介で、最近思いもかけぬ名品に出会いそれらを手に入れることができました。


古渡南京珊瑚釉木瓜式
間口25×奥行20.8×高さ5.7㎝


古渡の中でも希少価値の珊瑚釉薬


当初から鉢として作られrたので、うぶ穴です
この点も誠に希少です



寸法もほとんど同じ
初めから対として作られました



古渡南京瑠璃釉薬木瓜式
間口25×奥行20.6×高さ5.5㎝

湖のように澄んだ深い色









 

2023年2月12日日曜日

山もみじ懸崖超ミニ

何時頃、何処から、どの様な身の上話があって、我が家の盆栽棚にやってきたのかなどは思い出せないが、とにかく居座って長くなった。


初めから直径5.5㎝の一蒼鉢に入っていたのは覚えている。


形も太さも大して変わらないけれど、木肌に時代がついたのが一番の変化のようです。


足元の後ろあたりから眺めてみると、幾らか力強さも感じられるようになったかな?


樹齢は十数年というところかな?
少々あたまが長いようですが、じっくり考えます。
とにかく、可愛い奴です。

 

2023年2月10日金曜日

平安東福寺・コレクションのコツ②

今は物故者となられましたが、東福寺の手捻り鉢をたくさん(2~30)お持ちになっている愛好家さんが近所においでになり、非常に親しくお付き合いをさせていただいていました。その方は普段から、これらは昔若いころに500円で買ったもんだよ、と公言されていました。


現在ならば安くて3万、出来が良ければ、まあ5万円が相場でしょうね。


500円とは信じられないような相場ですが、これは嘘ではありません。昭和40年代に入って小品盆栽鉢ブームが訪れる僅か直前まで、東京や大宮へ小鉢の売り込みに来ていた東福寺の金銭的な評価は厳しいものでした。


平安東福寺の素早いヘラ使いの見られる手捻り南蛮風。



楓に東福寺の落款、この小さい楓の落款は珍しい。

 

2023年2月7日火曜日

東福寺・コレクションのコツ①

中国における小鉢ブームもいよいよ佳境に入って、以前はやや敬遠気味であった釉薬作品中心の作家、例えば平安東福寺などの作品にも動きが出てきたようです。
そこで今日は、東福寺の作品に出合った時のこころがけをお話をしましょう。


日本の盆栽鉢作家のナンバーワンと言えば、それは即ち平安東福寺。
陶芸は土と炎の芸術といいます。それに習って、作家の用いている土の特色をしっかりと覚えましょう。作家は気に入った土を大切にします。
その土の顔をを覚えれば、真贋の鑑定は無敵となり、偽物を掴むことはなくなります。


間口23.5×奥行23.5×高さ4.5㎝
平安東福寺の落款に添えて
七十九才と釘彫で記されています。


東福寺の土目とヘラ使いの特徴

1 堅牢な質感は独特です。
2 存在感を伴った温か味は
東福寺ならでは。
3 スピード感が感じられるヘ
ラ使い。




2023年1月27日金曜日

平安東福寺・焼き締め鋲打ち太鼓胴丸

箱書きなどをするときには「平安東福寺・焼締鋲打太鼓胴丸」
と仮名を省いて表記した方が簡潔です。


東福寺の焼き締めものとしては
ごく傑作といえる作柄でしょう。

間口14×奥行14×高さ8.0㎝


胎土はやや明るい茶褐色
表面は長い使い込みの味が出て焦げ茶色に変化しています。


鉢裏から胎土と時代付きの様子を眺めてみましょう。
足と鉢裏には直接に水などがかからないので
時代感はつきにくいのです。


太鼓を模して鋲打ちの胴。
落款は小さなハンコウ落款です。
鋲の打ち方をよく観察しておきましょう。
手早い東福寺らしい仕事の技が見てとれます。
デザイン的にも優れたセンスがかんんじられます。


名鉢というものは、作られて使われて、少しずつ時代がついて
その良さに磨きがかかっていきます。
まるで生き物のようですね。

 

2023年1月13日金曜日

季節感を読む


姫柿  樹高12㎝

日本の伝統文芸である俳句において必須の約束事とされている「季節」の表現は、盆栽においても非常に大切な要素とされています。
それらは俳句の季語のように、ときに鮮烈に、ときにはさりげなく、さまざまな震度をもって観るものの心を揺さぶります。
盆栽を愛好する私たちは何よりもこの季節感に敏感であらねばなりません。
例えば↑に載せた一つ実の柿の木は、いつ頃の季節を表現しているのでしょうか?
柿はまさしく錦秋、すなわち秋の盛りを連想させさせてくれます。
ところが、このように一つ実の柿の木ななると、あらかた収穫し尽くした冬に限りなく近い晩秋の頃の寂しい農村の風景が眼に浮かんできますね。
このように、同じ秋でも深読みすれば、kかなりの季節の変化読み取れるはずです。



 

2023年1月8日日曜日

照り葉つる梅もどきの古木

 2022年6月17日の記事に載ってる照り葉つる梅もどきの半懸がい。

6月の写真では実も葉も色が同じ緑色で見栄えがしませんが、この季節になればこの通り実物盆栽の面目は躍如たるものがあります。

つる梅もどきの場合、照り葉の方が実が小さく枝葉も細かく、木肌の古色感も繊細です。

やはり秋から冬にかけてが鑑賞の適期といえましょうね。



もうしばらくすると、黄色い外側の実がはじけて奥の橙色の実がチラリとのぞいてきます。それから春までが本当の鑑賞期といえるんでしょう。
強い霜や凍結に気をつけて、じっくりと春を待ちましょう。
色のない季節に、チョピリ華やかで渋い季節感がこの樹種の持ち味ですね。




2023年1月1日日曜日

謹賀新年

 謹賀新年


新年明けましておめでとうございます。

旧年中はろいろとお世話になりました。

本年もどうぞよろしくお願いもうしあげます。


2023年元旦


盆栽屋.COM  みやもと盆栽園

2022年12月25日日曜日

焼締め東福寺正方名品


平安東福寺の紫泥焼き締め正方鉢。間口18×奥行き18×高さ10㎝の中品鉢です。胎土はやや粗目で梨地がかってなかなかの渋みがあります。


おそらく東福寺の中品鉢としてはその格調からして名品といっても過言ではないでしょうが、他にも見どころがあります。


足の元に楓に東福寺の落款。
東福寺の楓落款は有名ですがこの鉢の水穴は楓の葉型になっていて、落款が楓になっているのです。東福寺特有の遊び心といっていいでしょうね。



真ん中の水穴にご注目!


胎土はやや梨地の雰囲気。







楓の葉型の水穴。


 

2022年11月23日水曜日

楓葉落ち後のスタイル

樹高約22㎝の楓。隣市の愛好家さんが20年以上の歳月をかけて作りあげてきた、なかなかの優れものです。まだ主幹の上部の細部にハサミが入っていないので課題はいくつか残っていますが、来春までに答えを出すようにしましょう。
愛好家さんの所有物は、とにかく時間をかけてあるので、持ち込みの味わいに富んだものが多いのでそのあたりがうれしいですね。


主幹の頭付近に課題が残るといいましたが、向かって右に添った副幹の斜めに伸びた勢いも大切な見どころです。


後は来春に化粧鉢の選定をすることですね。
鉢の大きさや形によって盆栽のイメージは左右されます。
柔軟に、辛抱強く、木姿の引き立つような鉢を探しましょう。

 

2022年11月16日水曜日

山もみじの葉性

秋の紅葉も終わり、本格的な休眠期に入る直前の剪定を待っているところですね。



山もみじは、飛んで風に乗った花粉が自然界の山もみじ同士で
交配して繁殖します。
今日ご紹介する2本の山もみじのミニ盆栽は、兄弟実生の苗を素材にして
コツコツと20年もかけて作り上げてきた素材です。


さて、どっちのほうが葉性がいいか、皆さんはお分かりになりますか?
向かって左の細い幹のほうが葉が細かくって紅葉もきれいですよ。

理由は、

左のほうが葉柄が紅いですね。山もみじの場合、葉柄の紅が濃いものほど、葉が細かくて葉の色も紅が強いという性質がみられます。
反対に、葉柄の緑が強いものほど伸びがいいということになります。
これを知っていれば、雑木類の葉のない季節でも品定めが可能だってことですね。









 

2022年11月6日日曜日

ルーペ(鉢の鑑定)

小鉢が好きで、それらを特に蒐集目的で愛好している盆栽人にとって、ルーペは必携のグッズですね。若い頃はともかく中年を過ぎてからは、コレを忘れた時などは良品に出会えても安心して購入する気になれませんね。
どんな小鉢でも自分の目で傷の有無を確かめる習慣がついているので、ルーペなしでは買い物をしないようにしましょう。


愛用のルーペ(倍率9倍)(折りたたみ式)


宝石鑑定用のルーペが使いやすそうですが、自分は、洋服の生地屋さんの筋から30年くらい前に頂いて以来の古い付き合いです。


長いほうの一辺が5㎝くらいで手ごろな大きさ。よく見えますよ!
ということで、小鉢を勉強したい人は是非とも手に入れてくださいね。

 

2022年11月5日土曜日

葉落ち後(楓ミニ)

昨年の夏前に東京の歯医者の先生から譲り受け二回目の夏を無事に乗り切り、痩せていた芽先もこの秋になってやっと肥えてきた感じです。松戸の冬もけっこう厳しいですから、ちっとは肥やしておかないと、枝枯れって恐れもあるし、用心に越したことはありません。


葉落ち前 楓ミニ 樹高10.5㎝


葉落ち後

一廻り幅が増えて枝先に力が加わりましたね。来春には必ず植え替えて樹勢を付けて枝の追い込みを心がけます。
足元からの力強い幹模様と躍動する枝の動きが見所の、ちょいと憎い奴ですな。



 

2022年10月26日水曜日

光峰窯(市之倉石州)

月之輪涌泉と並び昭和の代表的な絵鉢作家・市之倉石州は、石州窯と名乗る工房の窯元としても多くの作品を残しました。
ですから、「市之倉石州」の落款は石州単独の作品で、「光峰」と記されたものは、その工房でスタッフ全員の作品であるわけです。
ですから当然、両者の金額的な評価はかなり異なってきますが、市之倉石州の作風は石州窯の作品にも色濃く反映されていますので、光峰の落款の大量生産品であっても十分に楽しむことができます。



後列三個のうち中央の外縁丸鉢が光峰鉢
下の画像のこれ


光峰・黒泥外縁縄縁丸

間口5.2×奥行5.2×高さ3.3㎝

市之倉石州の作風である精緻、繊細、正確なイメージが具現された作品です。





後列三個の真ん中の外縁丸鉢が光峰鉢
泥は黒色で外縁が大きく張り出して、外縁に縄目の模様が入っています。
落款は「光峰」