2013年5月25日土曜日

くちなしの植え替え

2週間ほど前、新芽の先を止め古葉の半分ほどを軽く葉刈りしたクチナシ
そろそろ本格的に活動を始めたので、植え替えにかかります

前項の「杜松の植え替え」を参考に


圧倒的なたくましさのクチナシの古木
枝順や輪郭線など、盆栽として一応の完成度をみせているので

今後は、樹勢をキープしながらひたすら気長に培養し
盆栽としての樹格の向上を目指します


まだ水は通りますが、鉢土の表面の汚れ具合から、今年は植え替え時と判断していましたが
鉢から抜いて見ると、やっぱり上層部の土はほとんどご覧のように真っ黒けです

このような状態では、鉢土の乾き具合もわかりませんし
ゆくゆくは根腐れの原因にもなりかねません

来年まで我慢しなくてよかった!
でも、幸いなことに、肝心な下部の根はご覧のようにきれいで健康そのものです


このように鉢土の表層部の汚れが激しい場合は、まずそれらの汚れた土を削り取る作業から入りますが
作業前からやや乾かしぎみにしておき、まずは軽くはがすような要領が大切です

また、根の部分を持つ手指にあまり力を入れないこと
汚れた上部の土と健康な下部の土が団子状に混じってしまうからです


上部の汚れた土をはがし根さばばきが終ったら
底部と周囲の根をほぐしにかかります


底部の根の状態はきれいで健康そのもの
よく発達しているので、順序よくていねいにほぐします


鉢底の根を追い込みます

赤印の根は、まだ横に這っている状態ですね(切り口が楕円形)
これではまだ切り込みが浅いので、さらに短く切り詰める必要があります

青印のように、切り口が下を向いている状態が正解(切り口が円形)
竹箸で土をほぐしながら丁寧に行う作業です


根さばき完了


植え込みのにかかります

この段階でのポイントは、植えつけ角度を間違えないために
前後左右から何度も確かめることです

また、最低でも2ヶ所くらいは鉢底から針金を通し
木ぐらつかないように、しっかりと固定すること


植え付け角度が決まって固定されたクチナシ

なお、植え込みの具体的な方法は、過去のつれづれ草において
黒松を教材にして説明していますから参考にしてください

植え込みの実技     


植え込み完了

術後の培養管理のポイント

1 置き場所は一週間ほど半日蔭

2 水を絶対切らさないように(厳守)

3 施肥は一ヶ月以上経ってから(厳守)


では

2013年5月10日金曜日

きんず・葉刈りと剪定

私の手元へ来てから、たしかまるまる2年になるきんず(樹高約14cm)
昨秋に摘果しておいたので樹勢になんの影響もなく、濃いオレンジ色の実成り姿を楽しめました

冬越しの状態が順調であったことは
濃い緑色の葉の色つやをみていただければ一目瞭然ですね

さて、昨年から考えていたことですが、今年はやや大きめの鉢に入れ替え
数年根っ子に楽をさせて、木の太りと枝葉の吹き込みを促すつもりです

一日の平均気温も15℃を超え、やや20℃に近づいてきました
これからがきんずの手入れどきになります

きんず培養法のポイントはここから


ずいぶん遅い季節まで実をつけて眺めていました
ただし、樹勢のはかばかしくないものは、こんなことをしてはいけませんよ、早めに落とすのが本来です

寝ぼ助のきんずは春芽が動き出すのが遅く
ときによると入梅が明けて、真夏になってやっと新芽が吹き出すものさえあります


眠ったきんずに刺激をあたえる意味もこめて、すべての葉を刈ります
同時に小枝の剪定も実行して、姿を整えましょう


葉を刈って全体が見やすくなったところで、木姿の再検討を試みる
わずかですが、左に振った角度から見た方が足元が太いし、幹筋の流れも自然な感じです


新しく予定する正面からです

実を落とし葉も刈ったので、樹冠部がややさみしく見えますが
小枝をさらに密にするためには、避けて通れない道のりですね

さて、ここで葉刈り剪定が終りましたが、前項の杜松で勉強したように
きんずの場合もこのまましばらく植え替えを待つのがいいでしょう

おおよそ2~3週間くらいで、枝の各所にチクチクと芽が吹き始めます
それを確認してから、おもむろに植え替えにかかるのが最上の方法なのです

もし植えかえも同時に行うのであれば
屋内の陽だまりなどに置いて、寒さと乾燥対策をしっかりやっていtだきたい

それでは

2013年5月9日木曜日

杜松の植替え

樹種別の植替えの適期については、ほとんどが春の彼岸ごろ
つまり、冬芽が色づいてほころび始めるころとされています

したがって、春の芽出しの早いもみじなどの3月の中旬あたりから
やや遅めの松柏類などの4月初旬くらいまでが、ほとんどの樹種の植替えシーズンといえるでしょう

ところが、松柏類の中でも杜松や杉、さらに雑木類(実物花物を含む)の中のちりめん桂やきんず、くちなしなどは
暖かい気候を好む性質から、4月下旬ごろから5月いっぱいくらいが適期とされています

しかし、その時期にはやわらかい新芽の吹いた若葉の季節になっているわけで
彼岸前後の植替えとは方法がやや異なり、少々の工夫が必要になってきます


春の新芽が勢いよく伸び、一日の平均気温もやっと20℃近くになり
ようやく杜松の植替え適期が来ました

さて、植替えのコツですが、新芽をこのままにしていきjなり根をさばくと
柔らかい新芽に水が揚がらなくなり、場合によってはくったりしてしまいます

それを避けるためには
まず全体の新芽摘みを行います


新芽をすべて摘み取った状態です
しかし、このまますぐに植替え作業にはかかりません

2週間くらいすると、摘まれた新芽の近辺や今まで動かずにいた芽先などが動き出してきますから
それらを見極めてから、おもむろに本格的な植替えにかかるのです

この方法が杜松の植替えのコツで(古木の場合は特に)
つまり、芽摘みと根さばきに時間差をつけて別々に作業することです

何故このように二重の手間をかけるのでしょう?

杜松は温暖な気候を好むため、冬芽が動き始める4月上旬ではまだ気温も低く
植替え後の樹勢回復までに時間がかかってしまいます

それで、一日の平均気温が20℃近くなる今頃まで待つわけですが
新芽はすでに伸びてしまっていますね

ですから、新芽をすっかり摘み込んでしまい
葉を新芽がそろそろ動き出すちょっと前の状態に戻してやるのです

摘まれた新芽は2週間もすると再び動き出します
そのころが植替えの適期となるわけですね

一日の平均気温が15℃を超え20℃に近くなったこれからの気候であれば
根さばきからの回復も早く、順調な生育をみせてくれます(関東地方標準)


さて、芽摘みが完了して植替えを待つ杜松の半懸崖ですが
以前よりの懸案であった植え付け角度の変更を敢行し、差し枝の利いた模様木として再出発したいと考えています

その節は新しい姿をまたみなさんにご紹介いたします

付記

以上のように事前に芽摘みや葉刈りを行い、その数週間後に再び芽が動き出すころを見計らって植替える方法は
ちりめん桂、くちなし、きんずなどの樹種においても実行していただきたい

では

2013年5月3日金曜日

舞姫と織姫の区別

昨年の春先に手に入れた舞姫もみじの種木は、大きな鉢に入れて伸ばし放題にしておいたので
根元の直径も7cmくらいに太って枝数もかなり増えました

この種木からは、すでに今年の春先には挿木の穂木を採取したし
入梅ごろには枝のあちこちに取り木をかける準備もしています

過去の舞姫もみじの記事


足元の直径は約7~8cmに太りました
子孫繁栄に多いな期待がかかっていますよ


今年の芽出しは順調で、ご覧のように葉数も増えています
葉数が多ければ、それに比例して根の働きも活発になり、樹勢(じゅせい)はますます順調な循環になります

ところで、よく似た小葉性もみじに「織姫もみじ」という品種がありますね
このあたりで、その織姫と舞姫の相違をはっきりさせておきましょう

というのは、この舞姫と織姫は兄弟実生といって、同じ親の種子から作出された兄弟らしく
一見したところでは、ほとんど見分けるのが難しいと言っていいでしょう

そこでまず、↑の舞姫の小枝を採って葉をじっくりと観察してみます


掌状に正しく五つに裂けています
葉形はもちろん葉柄に向かって深く切れ込んでいて、すっきりと細形です


最近、幸いにも、親しい同業者が昨年の入梅時に挿木をした「織姫」の苗を手に入れました
これらの葉を検証してみれば、お互いの相違点が見つかるかもしれません


見たところ七つに裂けている葉が大多数のようですね
しかし、じっくりと観察すると、中には五つの掌状のものも所々に交じっています

ちなみに、織姫がまだハウス内に置いてあり葉が固まっていないため
ここでは、葉の色彩について考慮しないこととします


それで、もういちど舞姫もみじの他の小枝を採取して観察してみましょう
すると、ほとんどが五つに裂けているのですが、中には七つの葉がないわけではない、のです


この小枝にも七つに裂けた葉が交っています
中には不規則に六つのもあるくらいですね

こりゃ、ややっこしいですね
どっちが舞姫で、どっちが織姫なの!?

ということで、業界ではその多くが五つに裂けている葉形のものを「舞姫」
そして同じく、七つのものを「織姫」として認識してお互いを区別しているのが現状です

名前の区別はわかったとしても
どうしてこうなっちゃうの!?

これはおそらく

これら2種が、同じ親から種子を採取した兄弟実生のために
自らの個性を持った異なった個体でありながら、親から受け継いだ共通の性質が時として双方に現れる

もしくは、先に見出されたどちらかの品種に裂け方の異なる枝変わりが現れ
その枝変わりを挿木などにより繁殖して異なる品種として命名した

ゆえに、お互いの親木が同一であるため、どちらも共通の性質が色濃く潜在していて
それらが時として双方に現れる

そのどちらかと思われます

いずれにしても、基本的に五つの掌状の葉形のものを「舞姫」
七つのものを「織姫」と覚えておいてくださいね

そして、この2種類は葉形の相違点を除いては
枝や芽の性質などについてはほとんど相違点はないようです

では

2013年4月13日土曜日

晩霜に注意

例年より2週間も早い桜が散ったとたんに
冷たい北風が吹く日が続いて寒さが戻ってしまったようです

まったく盆栽人泣かせの不順な気候ですね

長い厳しい寒さをじっと耐えて春を待ち、せっかく吹き出したやわらかい新芽には
乾燥した冷たい風や晩霜は大敵なので、とにかくこの時期は油断ができません

↓の最高最低寒暖計をご覧ください
昨日(12日)の明け方の最低気温(左の目盛)は、なんと3℃を記録しています

春先の晩霜(おそじも)は、よく晴れて風がなく
このように5℃以下に気温が下がった明け方に降りやすいんですよ


さて、一昨日(11日)も夕方から夜にかけて次第に気温が下がり始めたので
霜除けをしようかな、屋根下に取り込もうかなと迷っているいるうちに夜はふけて11時になってしまいました

布団に入る前にと、もういちど軒下にぶら下げてある寒暖計を見て驚きました
5℃まで下がっているではないか

庭に出て天を仰げば、夜空は晴れて雲ひとつなく
星はキラキラと寒中のように冴えた輝きを放っています

こりゃいかん、これじゃ明け方にはもっと気温が下がって
まちがいなく晩霜が降るぞ


それにしても、この夜中に盆栽をしまい込むのはちょっと億劫だ
しかし、今夜は晩霜が降る条件がそろっている

快晴、無風、5℃以下の気温の三拍子
こりゃ、やるっきゃない!

一大決意をして表へ出た私は、物置へ直行
懐中電灯を点けて、夏の日除け用の寒冷紗とヨシズを運び出しました


カミサンを助手にして、盆栽の枝先を傷めないようにふんわりとかけます
かけた後に裾を引張ったりしては絶対にいけませんよ、一回きりの勝負です


うまく盆栽を覆ってくれています


ところで、こんな透け透けの寒冷紗で晩霜が防げるの?
とみなさんは思われるでしょうが、これがばっちりなんですよ

風がまったくなければ
新聞紙1枚だって効果抜群ですよ

その証拠に翌朝の写真を見ると、寒冷紗は融けて露になった晩霜でびっしょりと濡れているのに(↑)
盆栽たちの枝葉は濡れていません(↓)


幸いに風がほとんどなかったので、盆栽の芽先を傷めることはほとんどゼロでした

ということで、今日のお話のポイントをまとめてみましょう

1 明け方の予想気温が5℃以下で、晴れて無風の場合は晩霜注意

2 屋根下の取り込むのが最良策

3 次善の策として、ヨシズや寒冷紗(ときには新聞紙も可)
  で保護する

4 気温が低くとも、曇天や風の強い夜は放射冷却がおきにくいので
  あまる心配するkとはなし

以上でーす
関東以北や山沿いではまだまだ晩霜が降りますよ

「八十八夜の別れ霜」という言葉もあるくらいです
八十八夜は5月初めのころですね

では

2013年4月12日金曜日

スクール速報・真柏超ミニ

手がけてからおおよそ4年か5年目くらいになるイシくんの真柏超ミニ
このところ著しい進境をみせています

ところが、おもしろいもので、良くなった場合には
案外に持ち主本人は気がつかないものなんですよ



でもこうやって、軽めの丸鉢から重厚感のある長方雲足鉢に植替えても
根張りが発達し足元の力強さが倍増したため、鉢負けせずピッタリの雰囲気です

ちなみに、真柏には紫泥系の地味な色彩よりも
このような朱泥系の明るい焼しめものが似合いますね

葉の緑と幹の明るい茶とジンの白、それが朱色の鉢とよく調和して
雅た華やかな雰囲気を醸し出してくれます



今まではやや深植えになってましたが、今回は足元の土をていねんいほぐした結果
みごとに発達した根張りが出てきて、安定感と力強さが見違えるようです



今年の課題は、枝先の剪定と芽摘みの繰り返しによって
図のように輪郭線を整えて樹格の向上を目指します

葉がさを小さめ追い込み、枝棚に弾みをつければ
幹筋の力が強調され、一段と逞しい印象になるでしょう

樹冠部の赤点が樹形の重心

もう一息です

2013年3月26日火曜日

段階的にムロ出し

かなり寒さが厳しかった冬の間は、まさか桜の開花が例年より10日も早いとは予想できなかったですね
3月に入ってから暖かい日がつづいたために、木々は一気に休眠から覚めて活動を早めたようです

今年の気温の変化とは逆に、暖冬が続いたあげくに植物が休眠から覚める3月になってから
寒が戻って気温が上昇しない日々が続いたりすると、案外に桜の開花時期が遅れる年もありますね

やはり、冬は少々寒くとも、季節の変わり目がある程度はっきりしていれば
植物は順調に休眠期から覚醒し、活動期への移行がスムーズにいくようです

ということで、今年のムロ出しも例年よりも2週間ほど早めに始動
例年のことですが、特に今年は特に慎重に進行中です

作業は昨日(25日)です
気温は低いながらムロ出しにぴったりの曇天でした


集中治療室(ICU)と名付けられたハウス内のトンネル
挿木苗や荒治療をした種木などを残すのみで、ほとんど空っぽ状態です


今春に植替えしなかったミニの雑木類や寒さに敏感な杜松ミニなどは
遅霜の心配があるのでまだムロ(日当たりはよし)の中

ムロ出し後にもっとも注意することは遅霜と水切れ
遅霜は最低気温が5℃以下になる晴天で無風の明け方に降りやすいので、天気予報は見逃せない


植替えたミニの雑木類はまだまだムロ内で待機
遅霜と乾燥に注意して保護を続けます


ムロに入りきれない雑木の種木などは、ひとまず棚下で外気に慣らします


置き場所の関係もあり、やや大きめの盆栽や種木類は直接棚へ出しますが
場所さえあれば、ひとまず棚下で外気に慣らすのが常道です


杜松をのぞく松柏類は、いきなり棚上で大丈夫、もちろん植替えしたものもです
どんどん日光に当てて鉢を温めて根の活動を促します

置き場所の関係もあって、以上のようにケースバイケースで段階的にムロ出しをしましたが
とにかく、ムロ出し作業は曇天の日(その後に雨が降るようなら最高)を選ぶこと

若いころはわざわざ雨の日を選んだものです

(重要)風の強い日や晴天の日は絶対避けましょう

理由は、湿度の高いムロ内から急に乾燥の激しい場所へ移すと
動き出した新芽や新葉を傷める恐れがあるからです


最高最低温度計(左が最低気温)

ところで、ムロ出しを終えた翌日(26日)の早朝の最低気温は約4℃でした
案外低かったようですが、曇天であったために霜の被害はありませんでした

でも、快晴で無風の夜だと最低気温が5℃くらいだと遅霜が降る場合があります
くれぐれの天気予報を見逃さないようにしましょうね

よく新芽や新葉が霜に焼かれて
真っ黒に変色した雑木類にお目にかかりますよ

では

2013年3月16日土曜日

舞姫取り木下準備

山もみじの実生苗の中から発見された小葉性の舞姫もみじ
超ミニ盆栽の隆盛とともに近年人気上昇中です

私は、取り木や挿し木用に10鉢ほどの小指くらいの種木を持っていますが
中に1本だけ高さ1メートルで足元の太さが直径8cmくらいの特大サイズのがあるんですよ

去年の夏ごろ入手したのですが、今春にきっちりと根さばきして植え替えたので
今年は勢いがつき子孫繁栄に貢献してくれることを期待しています


樹高約1m、足元の太さは直径8.0cmくらい

伸ばした枝先などを取り木したり挿木の穂を採取したりなど、繁殖に貢献してもらって
最後に、その元のボディーを活かして、太幹の立派な盆栽に仕立て上げようと目論んでいます


さて、その弟分で小指ほどの種木が9本ほどあるんですが
この入梅前に先端を取り木して超ミニ盆栽をゲットしようと思います

早春の2月末から今ごろまでと
春の新葉が固まったころ(入梅前)が取り木の適期です

今回は入梅前に施術するつもりなので
その下準備をしておきます


先端の2ヶ所に取り木をかけます


先端の徒長させた枝を粗切(あらぎり)しておく
選定した枝先は挿木の穂として活用する


環状に表皮を剥く予定の箇所の下部に5~6重に針金を巻いて
結び目を最後に軽く締めておく


新芽が吹き葉の固まるころ(5月中旬)ごろになると
針金でせき止められた上部に栄養素が蓄積されるので、その箇所を環状に剥皮すると発根しやすい

さらに、剥かれた箇所に形成されたカルスが発達し過ぎて下部と癒着してしまうこと
針金がを妨げてくれるので、取り木の失敗がないわけです

もちろん、環状剥皮のさいに形成層を取り除き木質部に達するまで溝状によく削り込むという
取り木の鉄則は守ってください


同じく粗切りの剪定


針金を巻いて結び目を軽く締める


赤印を環状剥皮する

よろしいですか、みなさん

取り木を掛けようと思っている箇所に、あらかじめ針金を巻いておいて
葉で作られた養分をそこで堰き止めて蓄積しておくと、発根しやすいんですね

あらかじめこの作業をしておくと、発根を早め、発根数も多く
取り木の成功率がグーンと向上しますよ

秋には舞姫もみじの超ミニ素材がたくさんゲットできますよ

では

2013年3月5日火曜日

スクール速報・小品棚飾り

昨年の暮のこと、もう一ヶ所通っている盆栽教室の展示会に出品するための小品棚飾りの取り合わせで
さすがベテランのクロちゃんもかなり迷ったらしく、候補作品を持って相談に見えた

5点から7点もの小品の棚飾りを、すべて手持ちの作品でまかなうのですから
最高峰の国風展示会や雅風展の常連さんだって産みの苦しみは毎度のことです

自分の作品はなかなか客観的に見られないもの(プロだってそうですよ)
そんな時は遠慮なく他人の意見を参考にするのが近道です

そんなわけで、今日は小品棚飾りの実技予行演習です
クロちゃんの作品をごゆっくりご覧ください


主木(しゅぼく)には山取りでジンつきの古木真柏
その強い左流れの力を受け止めるには、やや大きめの捩幹ザクロの株立ちがぴったりと決まって、グッドですね

さて、箱卓(はこしょく)の内部に目を移すと
姫柿の枝がよくほぐれていて大きさもよく、初冬の季節感にあふれて趣十分です

ところが、当初クロちゃんが頭に描いていたけやきをその下に入れてみると
あれ、ちょっとおおきいかな!?

それに、捩幹ざくろともども寒樹の姿のイメージが似ていて
ひと工夫欲しい感じですね


そこでかわりに、陶板を使った赤松の寄せ植えを置いてみました
すると意外や意外、姫柿、赤松、捩幹ザクロの3鉢にリズムが感じられていい感じが出てきました

また、赤松の霜にあたってやや黄ばんだ葉に、かえって冬の趣が感じられて
隣の姫柿ともども、季節感が濃厚です

このように席飾りでは、樹形と樹種、大きさと強弱、加えて季節感とイメージ
そのような要素を総合的に見極め、調和がとれてしかも変化と趣を演出するように心がけましょう


主幹の真柏拡大図

クロちゃんが長年(もう10年過ぎたかな)丹精している山取りもの
シャリとジンが見どころですね


この捩幹ザクロも長いですね
この数年で飛躍的に出世した感じですが、この木はまだまだ伸びしろを持っています


黄金シダ

この写真では正方の地板を使っていますが、これはあくまで間に合わせです
本番でのクロちゃんは丸い地板を使いました

というのは、箱卓(はこしょく)も捩幹ざくろの卓台(しょくだい)も角ばっていますね
このような場合には変化をだすために、草ものの卓(しょく)の形にも気を配りましょう

では