かなり寒さが厳しかった冬の間は、まさか桜の開花が例年より10日も早いとは予想できなかったですね
3月に入ってから暖かい日がつづいたために、木々は一気に休眠から覚めて活動を早めたようです
今年の気温の変化とは逆に、暖冬が続いたあげくに植物が休眠から覚める3月になってから
寒が戻って気温が上昇しない日々が続いたりすると、案外に桜の開花時期が遅れる年もありますね
やはり、冬は少々寒くとも、季節の変わり目がある程度はっきりしていれば
植物は順調に休眠期から覚醒し、活動期への移行がスムーズにいくようです
ということで、今年のムロ出しも例年よりも2週間ほど早めに始動
例年のことですが、特に今年は特に慎重に進行中です
作業は昨日(25日)です
気温は低いながらムロ出しにぴったりの曇天でした
集中治療室(ICU)と名付けられたハウス内のトンネル
挿木苗や荒治療をした種木などを残すのみで、ほとんど空っぽ状態です
今春に植替えしなかったミニの雑木類や寒さに敏感な杜松ミニなどは
遅霜の心配があるのでまだムロ(日当たりはよし)の中
ムロ出し後にもっとも注意することは遅霜と水切れ
遅霜は最低気温が5℃以下になる晴天で無風の明け方に降りやすいので、天気予報は見逃せない
植替えたミニの雑木類はまだまだムロ内で待機
遅霜と乾燥に注意して保護を続けます
ムロに入りきれない雑木の種木などは、ひとまず棚下で外気に慣らします
置き場所の関係もあり、やや大きめの盆栽や種木類は直接棚へ出しますが
場所さえあれば、ひとまず棚下で外気に慣らすのが常道です
杜松をのぞく松柏類は、いきなり棚上で大丈夫、もちろん植替えしたものもです
どんどん日光に当てて鉢を温めて根の活動を促します
置き場所の関係もあって、以上のようにケースバイケースで段階的にムロ出しをしましたが
とにかく、ムロ出し作業は曇天の日(その後に雨が降るようなら最高)を選ぶこと
若いころはわざわざ雨の日を選んだものです
(重要)風の強い日や晴天の日は絶対避けましょう
理由は、湿度の高いムロ内から急に乾燥の激しい場所へ移すと
動き出した新芽や新葉を傷める恐れがあるからです
最高最低温度計(左が最低気温)
ところで、ムロ出しを終えた翌日(26日)の早朝の最低気温は約4℃でした
案外低かったようですが、曇天であったために霜の被害はありませんでした
でも、快晴で無風の夜だと最低気温が5℃くらいだと遅霜が降る場合があります
くれぐれの天気予報を見逃さないようにしましょうね
よく新芽や新葉が霜に焼かれて
真っ黒に変色した雑木類にお目にかかりますよ
では
0 件のコメント:
コメントを投稿