冷たい北風が吹く日が続いて寒さが戻ってしまったようです
まったく盆栽人泣かせの不順な気候ですね
長い厳しい寒さをじっと耐えて春を待ち、せっかく吹き出したやわらかい新芽には
乾燥した冷たい風や晩霜は大敵なので、とにかくこの時期は油断ができません
↓の最高最低寒暖計をご覧ください
昨日(12日)の明け方の最低気温(左の目盛)は、なんと3℃を記録しています
春先の晩霜(おそじも)は、よく晴れて風がなく
このように5℃以下に気温が下がった明け方に降りやすいんですよ
さて、一昨日(11日)も夕方から夜にかけて次第に気温が下がり始めたので
霜除けをしようかな、屋根下に取り込もうかなと迷っているいるうちに夜はふけて11時になってしまいました
布団に入る前にと、もういちど軒下にぶら下げてある寒暖計を見て驚きました
5℃まで下がっているではないか
庭に出て天を仰げば、夜空は晴れて雲ひとつなく
星はキラキラと寒中のように冴えた輝きを放っています
こりゃいかん、これじゃ明け方にはもっと気温が下がって
まちがいなく晩霜が降るぞ
それにしても、この夜中に盆栽をしまい込むのはちょっと億劫だ
しかし、今夜は晩霜が降る条件がそろっている
快晴、無風、5℃以下の気温の三拍子
こりゃ、やるっきゃない!
一大決意をして表へ出た私は、物置へ直行
懐中電灯を点けて、夏の日除け用の寒冷紗とヨシズを運び出しました
カミサンを助手にして、盆栽の枝先を傷めないようにふんわりとかけます
かけた後に裾を引張ったりしては絶対にいけませんよ、一回きりの勝負です
うまく盆栽を覆ってくれています
ところで、こんな透け透けの寒冷紗で晩霜が防げるの?
とみなさんは思われるでしょうが、これがばっちりなんですよ
風がまったくなければ
新聞紙1枚だって効果抜群ですよ
その証拠に翌朝の写真を見ると、寒冷紗は融けて露になった晩霜でびっしょりと濡れているのに(↑)
盆栽たちの枝葉は濡れていません(↓)
幸いに風がほとんどなかったので、盆栽の芽先を傷めることはほとんどゼロでした
ということで、今日のお話のポイントをまとめてみましょう
1 明け方の予想気温が5℃以下で、晴れて無風の場合は晩霜注意
2 屋根下の取り込むのが最良策
3 次善の策として、ヨシズや寒冷紗(ときには新聞紙も可)
で保護する
4 気温が低くとも、曇天や風の強い夜は放射冷却がおきにくいので
あまる心配するkとはなし
以上でーす
関東以北や山沿いではまだまだ晩霜が降りますよ
「八十八夜の別れ霜」という言葉もあるくらいです
八十八夜は5月初めのころですね
では
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