10年ほど前のことになりますが、東京は南千住駅付近の古い商店街(仲通商店街といったかもしれない)のある商店主から、そちらの亡くなったお父上の遺品(愛石)の買取の依頼をうけました。ミニの水石が700個以上あってっけっこうな量と重さになったのを覚えています。
ただ残念なことに、亡くなってから20年ほどの年月が経っていたので、半分ほどは石と台座が一致しなかったことです。その後に随分と時間をかけて石と台座の一致するセットを探し出しましたが、まだまだ石の無い台座と台座のないいわゆる「はだし」の水石と、さらには産地不明の水石がたくさんあります。
四万十川と思われる船形石(間口15cm)
ただこれらのミニ水石のコレクションは、当時その道ではかなり知られた愛好家さんです。
いずれも水石の基本はしっかりと捉えた優秀な作品です。
ちょっと厳しい角のある山容が特徴の遠山石。かなりの持ち込み品ですが「産地不明」でっす。
後姿、間口は13cmです。
このように、産地がふめいだったり、台座がどれだか分からなくなっていたり、でも持ち込みの時代感がよく風景の基礎がしっかりして見どころのあるミニ水石がもったいないですね。
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