枝の主要な骨格ができあがり小枝づくりの段階に入った楓には
芽摘みと葉透かしの他、年に2回くらいの全面葉刈りを勧めているいますが
今年は8月半ばごろから冷夏の予感があったので、2回目の葉刈りは見合わせて
もっぱら芽摘みと葉透かしで形を整えてきました
いえることは、盆栽人は気候の見通しに常に敏感でなければならないですね
それ以降の気候の状態をみると、あのまま第2回目の葉刈りを敢行していたら
今ごろは芽が揃わずにきっと大苦戦していたかもしれません
みなさんは如何でしたか?
ということで、これが数日前までの楓の姿
落葉までにあと2ヶ月近くありますから
よく検証してそれまでの培養の心づもりをしておきましょう
樹冠部の様子
樹冠部の勢いはよく抑制され、葉がしまって小さく揃っています
中間から下の部分の拡大図
こうして見ると、葉がかなり密集して大小に不揃いとなっています
この状態では葉数も多くフトコロの通風や採光がよろしくない感じですね
晩秋の自然落葉までにはまだ2ヶ月あります
ここで葉透かしをやってフトコロ芽に十分日を通してやりたいですね
樹冠部に比べ下枝になるに従って葉の大小が不ぞろいですから
大きめの葉から透かしてやります
指先で引っ張るのではなく、小バサミでていねいに
そして葉数が均等になるように透かしていきます
ただし、徒長枝があっても余程強いものでない限り剪定はしません
いま強い追い込みをして不定芽が出てしまった場合、その芽が充実する前に寒さがやってくることになるからです
葉透かし作業完了です
やや下方からフトコロを眺める
作業前に見えなかった細かい枝もよく見えるようになりました
これなら風通しも採光も問題ありませんね
あと2ヶ月間、越冬のために芽の充実が進みます
ちなみに、秋の施肥も忘れずにやっておいてください
さあ、みなさん、一日も早く葉透かしを敢行して
フトコロ芽に十分日を当ててやりましょう
今季最後になる大切な葉透かしでした
では!
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