盆栽の手入れというと、剪定や針金かけ、それに植替えや芽摘みなど
どうしても切ったり曲げたりすることのイメージが強いですね
それで、どうしても盆栽の日々の地味な手入れの部類に入る「掃除」を軽視しがちですが
しかし、「掃除」は日々の水やりや施肥や消毒と並んで、もっとも大切な作業なんです
みなさんも、鉢内の雑草取りはもちろんですが、鉢底の点検を見落としたために
蟻やダンゴムシに進入された苦い経験があるでしょう
ある意味で、盆栽の管理は清掃に始まって、清掃に終わる
といっても過言ではありませんね
このことは全ての樹種にあてはまることなので
今回は真柏の剪定と植替えをかねてジンの掃除をしてみましょう
愛知のKさんからお預かりしている真柏
昨年いっぱい充分にに肥培したので、枝葉もよく繁り水吸いも目立って太りました
さてそこで、剪定の前にジンの掃除をして水吸いとの絡み具合を確かめてから
基本樹形の構想を練るのが正しい手順です
手動のルーターに彫刻用と清掃用の先端具を用意します
正面の水吸いは新しく削り込む部分はほとんどなく
高速ルーターに装着した金ブラシなどで掃除しました
きれいになったでしょ!
ジンに絡んだ真柏特有のおもしろさがハッキリと見えてきて、意欲を刺激してくれます
また苔や汚れはジンの腐食の原因ですから、常に清潔を心がけましょう
裏面には、水の通っていない水吸いの表皮が多く残っていたので
水の通った生きた水吸いとの境目をはっきりさせるために、彫刻を兼ねて掃除しました
剪定と植替えの作業も終了
植付け角度がやや変わって新しい構想もわいてきました
思い切って葉を透かしたので、フトコロにも新しい芽が期待できますから
夏いっぱいは肥培に努め、秋口になったら本格的に針金で整枝します
では
注)ジン掃除の道具について
高速のルーターなどは必携の道具ではありません
柔らかめの金ブラシや歯ブラシなど、身近にある道具でも充分役に立ちます
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