4月の末ごろから5月に新芽の長さが程よくなり
針金かけに堪えられしっかり感のついたころを見はからって、枝の基本作りに取りかかります
今年の1月の姿
枝作りのポイント
1 まず、完全に不要と思われる胴吹き枝(芽)を元から切り取り、必要な枝(芽)だけ残す
2 必要か不必要か判然としない枝(芽)は、慌てて切らずにとりあえず残す(切るのは後でも間に合います)
3 1箇所から数本の枝(芽)が出ている場合は、まずその1本に針金をかけ、成功を確かめてから他の枝(芽)を切り取る
4 節間(せっかん)の詰まった枝(芽)を選び、特に枝元にしっかりと曲を入れる
針金をかけやすいように葉刈りをしてもいい(先端の葉刈りは絶対不可)
5 強く曲げる枝には二重に針金を巻く(画像のように巻くと折れにくい)
6 充実感が足りない枝(芽)は数週間待ってから実行する(第2次目の作業とする)
針金外しの目安は作業後3週間から4週間
早いものなら2週間ほどで食い込み始めます
芯の部分です、4週間後に外しました、ちょっと遅かった!
車の轍(わだち)のように枝の表面が凹んでしまっています
まあ、秋まで先端を切らずに徒長させるので
これくらいならば痕は残らないでしょうが、これがもっと小さい盆栽の場合は気をつけてくださいね
芯の先端には添え木をし、今年の落葉期までどんどん伸します
強い風で揺すられて折れてしまうことがありますから添え木は必須
また、新しく立てた芯の付近に短めの枝が数本あります
それらは何時でも切れるので、なにかのときの予備に今は切らずにおきます
ちなみに、従来の芯に当たる部分の肉が盛り上がっているのが見えますね
今春に削り込んだばからりですよ、楓の生命力は驚くばかりです、すごいですね
芯の部分を後ろから見ます
正面から向かって左の子幹の頭の部分
新枝にはしっかり曲の癖がついています
くどいようですが、針金をかけている期間は2週間から長くとも4週間です、くれぐれも
始めの完成予想図ではなかった前枝も作りました
全体の姿に奥行きを出すために、前枝はしばしば重要な役目をしてくれます
各部分の針金のようす
各部分の針金のようす
今後の予定
1 各枝の先端は切らずに多肥多水の培養に徹する
2 第1次では未熟であった新枝も、1ヶ月くらいするとかなり充実してきますから
様子を見ながら第2次の針金かけを実行します
3 くれぐれも新枝の先端は切らないように!
とたんに枝の太りが鈍りますよ
では、また
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