↓の山もみじをご覧ください
葉の色つやもいいし新芽もほどよく伸びていて、とても「元気がいい」
今年の春から今までに芽摘みや片葉刈り、それに残された片葉を切って表面積も減らし
若い枝先に勢いが集中しないよう、樹勢の制御にも心を配っています
そのおかげで、外側の芽にも勢いが集中せず、フトコロ芽も蒸れず
勢いが多数の芽先に分散しているので、特別の徒長枝も見られません
このように、程よく若さも具えた「元気がいい」という状態が、健康面はもちろん
枝作りの課程にある盆栽にはとても大切なことです
その極端な例が枝の基本中の基本を作り始めたばかりの
楓石付きの枝作りの例
春を迎える直前に枝をすべて切り払われた楓は
枝葉:根のバランスを崩されてすっかり若返ったのです
★ 植物はその健康な状態において、枝葉の量<根の量になると若返り
枝葉の量>根の量の状態になると老化します(もっと詳しい説明が必要かな?)
ちなみに、植物を枝葉と根の量の比率から世代別(樹齢に関係なく)に例えると
枝葉の量<根の量 幼年期・少年期
枝葉の量<根の量 青年期
枝葉の量=根の量 壮年期
枝葉の量>根の量 老年期
ということが言えます
盆栽は便利ですね
枝葉や根の量を人工的に調節(植替えや剪定)することにより、少年期から老年期までを自由に往き来できるのですから
今日の山もみじは、枝葉<根の状態の健康な若木(青年期)なので
芽摘みや葉切りに耐え、しかも新しい枝を分岐させる力も保っており
前述の楓石付きは、大幅に若返って少年期に近い状態になったので
あのように数10㎝の新枝を何本も伸すことができるんですね
画像①
青年期の課程にある山もみじ
枝の基本が出来上がるまでのあと数年間は、青年期の若さを保つようにしましょう
画像②
植替え前の姿
樹齢は25年くらいになりますが、枝や芽先は瑞々しく、まさに青年期です
画像③
上からの画像
画像④
培養に細心の配慮をしながら枝葉と根のバランスをとり
青年期の若さを保ちながら枝作りをします
画像⑤
芽摘みや葉切り、葉透かしなどの技術を使い、木に適度な刺激を与えます
活力ある青年期の山もみじは、よくそれに答えてくれます
画像⑥
同じ樹齢の山もみじの画像
植替え時期を逸したため、枝葉の量≧根の量の壮年期から老年期の状態の山もみじ
葉数も少なく芽の伸びも鈍いため、芽摘みや葉切りは行っていません
みなさん、今日のお話、ご理解いただけましたか?
枝葉と根の量のバランスは、盆栽の原理の基本中の基本のことなので
機会がありしだい、もっともっとお話をしていきたいと思っています
それでは
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