陽気なターさんが参加した日は、スクールの雰囲気に元気が出ます
というのは、ターさんその人は健康面に大きな不安をかかえているにもかかわらず
そんなことをひとに感じさせず、自らに打ち克ってほがらかに生活しているからです
これは、自らの身におきかえると非常な勇気のいることだと思います
ですから私はいつも、ターさんから元気と勇気をもらっている気がしています
ターさん、いつもありがとう
さて、今日紹介するのはそのターさんのさつき盆栽で
品種名は日光という名品種から出た五光(ごこう)
樹髙は25㎝くらいで、太くはないが根張りがよく傷っけのない素直な幹筋をもち
枝順もよく自然体の感じのいい姿をしています
立ち上がり付近の枝を子幹として立ち上げて双幹風にまとめています
このような樹形を盆栽界では「途中双幹」と呼び、自由な自然味を愛する人が多いのです
聞いたところ、以前は仲間のツカさんの持ち物だったそうで
「おー、ターさん、いい木じゃないの」と私が褒めると、「そろそろオレに返せっていってんだよ」とツカさんが割って入りました(笑)
白釉の丸鉢が軟らかい幹筋を受けとめよく写ってますね
今年は4~5月の天候が不順だったので、さつき系統は10日から2週間ほど大幅に開花が遅れましたので
今が満開の時期です
さつき盆栽の手入れのコツは、この満開後なるべく早めに花摘みを敢行すること
初心者はついつい惜しくて遅れがちになりますが、ベテランは満開前の蕾の時期から摘み取り始めます
さつき盆栽にとってこれだけの花を咲かせ、さらに10日も20もそれを維持するのは大変なエネルギーがいるんですね
盆栽を過度に疲れさせないよう、早めの花摘みを実行してください
ですから、花摘みのあとに剪定をし、植替えた鉢以外のものには必ず肥料をやりましょう
このように開花のあとにやる肥料を「お礼肥」などと言ってますね
さつき盆栽の木肌は、古さの表現、例えば松泊類の深い割れやもみじ類などの美しい縦縞などが
他の盆栽樹種に比べやや希薄な感じがします
しかし、根張りの発達しやすい樹種なので、持ち込みものを注意深く観察すると
古色感も十分に堪能することが出来ます
このさつき盆栽も根張りがよく発達していますね
ターさんがツカさんから譲ってもらった数年前には、→で示した子幹の下
つまり立ち上がりの部分が、やや細かった(元細)そうです
でも、太い幹や枝の下は水揚げが活発ですから、気長に待てば必ず太って来るものなので
ターさんのさつき盆栽も元細はみごとに解消され、自然で逞しい立ち上がりの姿となったわけです
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