小品の愛好家の多くは、ベテランになるほどに自らの好みのサイズを決めて楽しんでいます
20cm、18cm、15cm、12cm、10cmなど、それぞれに課題を設け
そのサイズの中で最大限の技術力を発揮すべく、日夜努力しているわけですが
近年の小品盆栽界ではサイズの短縮化が加速度的に進んでいます
ベテランの愛好家にも、1ランクか2ランク小さめのサイズに移行するひとが目立ちはじめ
小品盆栽を趣味にしようとするこの世界に入ってくる新人さんたちでは
10~12cmサイズを好むひとが目立っています
この現象の理由はいろいろ考えられます
まずミニサイズの際立った魅力や住宅事情などが考えられますが
やはりなんといっても、近年の盆栽技術の発達はめざましく、10cmサイズのミニ盆栽であっても
大きな盆栽に劣らない迫力や古色感が表現できるようになったことがあげられます
さてそこで今日は、より小さく、より優れた迫力、を求めて
真柏の取り木の勉強をいたします
施術の適期は1月から5月まで
冬眠期から入梅前の成長期にかけての長い期間に可能です
あと2cmほど樹形を短縮すれば10cm以内のミニサイズになる真柏素材
取り木により、樹形の短縮と足元の迫力を同時に実現する計画です
後ろ姿
白線が計画する新しい足元の位置
芯の予定地点(白丸)までは8cmです
取り木予定位置に細釘で印しをつける
結束する針金がずれないために便利な方法です
釘に沿って針金(1.5~1.8mm)を巻く
ヤットコで針金を締める
針金がやや表皮に食い込む感じ
事前に打っておいた釘のおかげで
幹に凸凹や傾きがあっても、このとおりピッタリと結束できます
つづく
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