2009年1月3日土曜日

冬季の植替えと保護

「盆栽は何時ごろ植替えるの?」と聞かれたらほとんどの盆栽人は「春の彼岸ごろ」と答えるでしょう

私も初心者に質問されれば、必ずそう答えていますし
事実、ほとんどの樹種にとってそのころが最適期であることには違いありません

しかし、手持ちの盆栽の数が多い場合は最適期の短い期間だけでは間に合いません
植替え後の管理がきちっとできれば、遅いよりも早めの方がその後の結果はいいのでお勧めです

それでは、冬季の植替えとその後の管理についての注意点
みなさん、しっかりマスターしてやってみましょう

1  休眠期なので、必要があれば根の処理は最適期のころと同じように、トコトンやってもよろしい

2  必要ならば根洗いも怖がることはありません

3  大きめの鉢から小さい鉢に移す素材など、根を大幅に追い込むことも可能

4  植込みの用土も普段と同じ、植込みの方法もまったく同じ

5  違うのは置き場です、これは必ずムロの中に囲うこと

6  落葉用のムロは直射日光を遮って、日中と夜間の温度差を少なくする工夫をし(薄暗い感じでいい)

7  松柏用のは、日中にやや日光が当たるようにして、やはり昼夜の温度差を少なくする

8  いずれも、冷たく乾燥した風が直接当たらないことが一番大切

9  夜間の温度は0度になっても心配なし、目安でいうと「鉢土の表面がショリショリに凍る」くらいは大丈夫です
   あまり温度の高いムロでは、春の芽出しが早くなりすぎ大変な苦労をすることになります

10  鉢内はもちろん、日中には湿度を保つための葉水を心がける

以上たくさんの注意点を挙げましたが
要約すると、強い凍結と冷たい風による乾燥を避けることが、まず一番に大切なことです


盆栽屋.comの雑木用ムロの中

これから植替え予定の盆栽たちがいっぱい
植替えた後もこのムロの中で春を待つのです


ちなみに早朝の温度はやっと1度

これから寒に入るともっと下がって氷点下になり、鉢土の表面が薄く凍ることもありますが
日中にやや気温があがってすぐに融けてしまうので、大丈夫、心配いりません

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