殺虫と殺菌の効能を併せ持つ「石灰硫黄合剤」は
真柏などのジンの腐り防止用と雑木類の化粧用にも使われ、盆栽界にはとっても便利な薬剤です
薬害を起しやすいためふつう夏場には使わず、もっぱら冬季に用いますから、今が絶好の最適期
この消毒の効果は初夏のころまでずーっと長続きしますから、是非是非お勧めします
今日はその簡単散布法をご紹介しましょう
散布時期は1月から2月いっぱいくらいの完全休眠中が最適期
3月に入ると早くもムロの中で冬芽が動き出す樹種もあるので、それに要注意
冬季の殺虫殺菌消毒の希釈倍率は、30倍くらいが安全で効果もあります
休眠期のため、ちょっと濃い目(20倍)くらいでも薬害はおきませんが、松柏類などは真っ白になっちゃいますね
成長期の殺虫剤の多くは1.000倍に希釈するものが多いので
30倍という半端な希釈倍数を間違わないでくださいよ
用意した大きなバケツは60リットル用ですから、500㏄の瓶を4本(2.000㏄)で30倍液ができます
ですから、6リットルのバケツを使う人は200㏄の石灰硫黄合剤が必要です
頭がコンガラガッチャウ!
くれぐれも計算間違いをしないように
盆栽を逆さに持って
どぶーん!
鉢際のぎりぎりまで、しっかりと浸します
ここで大切な注意点
ほとんどの消毒薬は根も同時に消毒できるのですが、この石灰硫黄合剤だけは絶対ダメ!
しずくが落ちるくらいなら大丈夫ですが、根までどぶ漬けしたらオダブツですよ
もし間違って落っことしたら、水道の水で何度も何度も根を洗うほかはありません
作業は慎重にやってくださいよ
よくシズクを落として
シズクが鉢や表土に垂れないように横にして乾かすと、天気のいい日であれば10分ほどで乾きます
ただし、ムロに戻すまでには十分に乾かしてください(水やりで薬剤が溶けて流れないため)
以上で完了、かんたんでしょ!?
他に
1 噴霧器で散布する方法もありますが、鉢と表土に薬剤がかからないための養生(ビニールや新聞紙で覆う)が必要なので
小品盆栽にはご紹介の「どぶ漬け法」が一番簡単
2 植替えしたばかりで逆さにできない小品盆栽や
真柏や雑木の化粧を兼ねた方法は別項でご紹介しましましょう
3 晴天の日に実行してください(乾きやすいから)
4 ちなみに、この石灰硫黄合剤は安価ですよ、お近くのホームセンターや園芸店で500㏄入が1本¥200ほど
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