2006年9月14日木曜日

見ずっこ買った荒皮性まゆみ

先日、7月18日の項でご紹介した荒皮性まゆみの兄弟で弟分になる木が売りに出された
そういう情報が耳に入ったので、急いで捜索活動に入りました

https://bonsaiyacom.blogspot.jp/2006/07/blog-post.html

市場に売りに出される前に手に入れたい!

やはりこんなとき、一番乗りを目指す若気(わかげ)が残っている
それに気がついたときの自分がちょっぴり嬉しくなります

はやる気持ちを抑えて、なんて言ってられない
騒ぐ血をさらに煽り立てて、あっちこっちと情報を集め、現在の持ち主をつきとめました

そして電話をかけ、しぶる相手を、例によってお得意の「見ずっこ買い」を使って口説き落としたのが
今日ご紹介する荒皮性のまゆみ

なにせ「見ずっこ買い名人」を自負する私です
今回も大いに期待できますよ

さあ、結果はどうかな、ご覧下さい!



幹の直径は足元で約4cm、先日の名木と同じくらいの太さ、樹齢も同じぐらい
樹高も8cm、皮肌もよく樹形もまあまあですが



足元の拡大図

かの名木と比べてしまうと足元の動き(模様)が単調
ちょっとがっかり

まあ、値段が違うんだからしょんがないか(ちょっと力の入らない自らへの慰め)
あっちがよすぎたんだい(むりやり納得)



後ろ姿

葉の吹込みが足りないのは、夏場の管理が不十分だったようです
全体に「やつれ」が感じられますね、ここでまたちょっと落ち込む



でも、この角度の足元の動きなどは、けっこうイケテますよ



あれれれッ、落ち枝の一本が上がって(枯れて)いるとは聞いていたんだけど
枯れ枝を元まで切り込んでみたら、元の部分の形成層まで死んでいた!

枯れ込んで間のない枝なら、幹に近い元の部分の形成層はまだ緑色をしていますね
そのような状態ならば、やけ込みの心配もないのに・・・

大失敗!
この時点で、相手さんの説明を電話で聞きながら、勝手にイイ方に想像を膨らませていた自分に気がつきました

遅かりし!

これではすぐの売り物になりませんね

傷の付近に数個の芽当りがあるのがせめての救いでしたが
この傷の推移と付近の水上げの関係を確かめるために、当分は様子を見なければなりますせん

ともかく、今回の「見ずっこ買い」は失敗の巻きでした、ガクッ

でも、こんなことでは懲りないぞー!

Aちゃんー、今度は負けないからねー
このつれづれ草を見ても気にしないでね、また見ずっこ売ってちょうだいよー!

では

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