2004年12月2日木曜日

盆栽の掃除

盆栽の手入れに含まれる作業の中で「掃除」といわれる部分は
目立たないけれどけっこう重要な仕事です

松柏類なら枯れ葉とりなども「掃除」の部類に入るでしょう
枯れ葉をとることにより通気をよくし脇芽の保護などに役立ちます

落葉する雑木類の「秋から冬に掛けての掃除」といえば、幹磨き
これが単に幹を清潔にするだけでなく、不要な胴吹き芽をかきとったりする作業も含んで、かなり重要です


山もみじの双幹、掃除前の姿です

既に肉の巻いた部分にも癒合剤がこびりついていたり、枝分かれの部分に水垢の汚れがついていたり
枝元に不要な胴吹き芽がかなりみられます

水圧で幹の汚れを落とす便利な機械も市販されていますが
私は歯ブラシや金ブラシ、千枚通し、切り出しナイフなど、盆栽の手入れで通常使用する道具で「掃除」をします


「掃除」後の姿です、どうです、きれいになったでしょ
見違えるようですね

幹肌にこびりついた汚れがとれれば、時代の乗った縦縞のきれいな木肌が出てきて
山もみじらしい優雅な美しさが鑑賞できます


根張りの部分も金ブラシや歯ブラシで「掃除」をすると
真っ黒な汚れが取れて、次第に美しい木肌が出てきます


木裏の傷口の周囲もきれいにします
きれいにすると意外に傷は小さいものでした


根元に噛んだ小石もとり除きました
来春植え替え時に水苔を詰め込んでおけば、自然に穴は小さくなります


後姿も清潔感がでました
観賞価値もグーンと高くなりましたね


枝元から出ていた不要な胴吹き芽も金ブラシでこすりとれば
幹がゴツゴツになるのを予防できますし、樹勢が小枝の先端に向かうので、培養的にもかなりの効果があります

さあ、みなさん、秋から冬の期間中は「掃除の適期」ですよ!!

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