手のひらのちりめん桂
わずか6.5cmのミニです
前々日の石化ひのきと同じアマチュアの盆栽家が作ったものです
育ちの遅い樹種ですから、おそらく30年は経っているでしょう
双幹の姿は大木の相をもっていますが
なにかが違います
それは端的にいって簡潔さにあると思えます
わずか6.5cmの寸法のうちにいろんな見どころを作るのは、無理なことです
要約して重点的に美を表現することが大切です
ミニ盆栽は欲張ってはいけません
一昨日の朝日新聞の夕刊に
1月16日に逝去した写真家の秋山庄太郎の記事が載っていました
「プロは注文の写真に最善を尽くして撮る。
だが、アマチュアは好きな写真に好きなだけ時間とエネルギーを注ぐ。
一枚の写真ではアマに負ける」というのが彼の持論であったそうです。
そして「アマチュア恐るべし」と公言してはばからなかったそうです。
30年の歳月をかけた、まさに「アマチュア恐るべし」の作品です
簡潔と明瞭の見本です
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