2003年2月5日水曜日

鉢の傷

盆栽の樹鉢の傷についてのお話です
詳しくお話しすると、傷の種類も何十通りありますが
ここでは代表的な3種類の傷について説明します

1)
ホツ
おもにぶつけてできた傷です
おもに縁につく傷ですが、足の傷は見落としやすいので
購入の際などは鉢裏からもよく観察しましょう

(縁より足の傷の方が鉢の評価に影響は少ない)

2)
ニュー
ぶつけたりしてできたヒビわれのことです
また焼き成りの温度が低いものは、凍結などでもヒビが入ることもあります
時代のついた鉢では気がつかないこともあります

高価ですばらしい鉢にニューが入っているものもよくみかけます
そのようにニューの入った鉢は、展示会のときだけ使用して
普段はしまっておきましょう

(ホツよりもニューのほうが評価に影響する)

3)
窯傷(かまきず)
焼き成りの過程でできた傷を窯傷といいます
火力が強すぎたり陶土の厚さのバランスが悪かったりなど
理由はさまざまですが、焼き物にはつきものです

鉢穴付近の窯傷はよく見かけます

しかし、この焼き物のように釉薬もので、まして内側にも釉薬が施されている場合
焼き成りの過程で、高温で溶けた釉薬が割れ目の中までしみ込んでいるので
使用してもいっこうに差し支えありません

(まったくの完品とはいえないが、評価に影響は少ない)

みなさん、鉢を購入する際には以上の3点だけは押さえておきましょう

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