盆栽の樹鉢の傷についてのお話です
詳しくお話しすると、傷の種類も何十通りありますが
ここでは代表的な3種類の傷について説明します
1)
ホツ
おもにぶつけてできた傷です
おもに縁につく傷ですが、足の傷は見落としやすいので
購入の際などは鉢裏からもよく観察しましょう
(縁より足の傷の方が鉢の評価に影響は少ない)
2)
ニュー
ぶつけたりしてできたヒビわれのことです
また焼き成りの温度が低いものは、凍結などでもヒビが入ることもあります
時代のついた鉢では気がつかないこともあります
高価ですばらしい鉢にニューが入っているものもよくみかけます
そのようにニューの入った鉢は、展示会のときだけ使用して
普段はしまっておきましょう
(ホツよりもニューのほうが評価に影響する)
3)
窯傷(かまきず)
焼き成りの過程でできた傷を窯傷といいます
火力が強すぎたり陶土の厚さのバランスが悪かったりなど
理由はさまざまですが、焼き物にはつきものです
鉢穴付近の窯傷はよく見かけます
しかし、この焼き物のように釉薬もので、まして内側にも釉薬が施されている場合
焼き成りの過程で、高温で溶けた釉薬が割れ目の中までしみ込んでいるので
使用してもいっこうに差し支えありません
(まったくの完品とはいえないが、評価に影響は少ない)
みなさん、鉢を購入する際には以上の3点だけは押さえておきましょう
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