2002年9月18日水曜日

幹肌の垢落とし



盆栽つれづれ草【盆栽のお化粧】の続編です
今回は幹肌の垢を落として、樹格を高める作業です
千葉県は秋雨前線の影響で、朝からシトシト雨です
こんな日が垢落しに絶好です
人間が風呂に入った状態と同じです(わかりますね)
(雨が降らないときは、頭から水をかけて表皮がふやけた状態にします)

紫式部です
盆栽も人間と同じで、水垢やほこり、それに表皮の新陳代謝などにより
幹肌に垢がたまります
真っ黒に汚れた幹肌をよ~く見てください
こんないい木がかわいそうです


長い間垢落としをしていませんね


垢落としの道具です
向かって右から

ピンセット
千枚通し
竹串(焼き鳥用)
金ブラシ(瓶洗いみたい)
金ブラシ
歯ブラシ
棒状金ブラシ(手製)
棒状金ブラシ長短2本(既製)

私はこんなところを使っています
創意と工夫で身近な道具が強力な味方になりますよ


垢落しは必ず根元から始めます
竹串で表土をほじくり、必要なら根張りを掻きだします
活動時期の今頃は、木肌を傷つけないように気をつけます


棒状の金ブラシでコシコシ
おもしろいようにきれいになります
嬉しくなってやり過ぎないように
表皮の下の緑色の部分が見えたら、そこでストップ


瓶洗い状の金ブラシも便利です
奥の方まで届きます


竹串が意外と活躍
細かい部分の掃除や
こびり付いたしつこい汚れを掻き落とすのに便利
自分で細く鋭い竹べら、竹ナイフを作ってもいいでしょう


きれいになったでしょ
最後の仕上げは古い歯ブラシ
腰が弱いようなら、毛先をやや短くすると使いやすいですよ


垢落し完了
最初の状態と見比べて下さい

こんな簡単な作業で、あなたの盆栽達が見違えるようにきれいになります
どうです、男っぷりが上がったでしょ
あなたも自分の盆栽達の垢落し、して下さい
ああッ、さっぱりした!
盆栽君たちの声が聞こえてきそうですね

注)松類の幹肌には適用しない
  最適期は休眠中(表皮が傷つきにくい・慣れればいつでも大丈夫))

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