樹勢がこの上なく強壮でしかも春の目出し、新緑、深緑、紅葉と葉色の美しさだけでも年中を通してその趣を楽しむことができます。さらには盆栽の精神から言っても、その葉落ちの姿は最も鑑賞に値する季節の贈物とも言えるのではないでしょうか。
樹高20×左右30㎝の楓の古木
さらにその魅力を列挙すれば実生、挿し木、取り木、株分けなど、素材の供給も多岐にわたって可能です。この素材は実生苗をある時期に足元に取り木をかけて腰を低く改作したものと推測できますね。
唐楓の場合は本来の性質と丁寧な芽摘みなどの手入れの繰り返しによって、このような美しい繊細な枝先が出来上がります。
他の代表的な雑木類にもみじ、けやきなどが挙げられますが、楓ほどに多岐にわたって様々な樹形が可能な樹種はないでしょう。
これからも様々な角度から楓の魅力を追いかけて、個性あふれた小品やミニをこしらえて下さい。
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