前項で話題にした唐楓(山もみじも)などの葉の刈り方は、指で摘まずに葉柄(ようへい)の中間にハサミを入れて葉を切り落とす方法をお勧めしました。何故この方法がよいかと云うと、葉を摘まんで葉柄ごと引っ張ると、時には葉と共に葉柄の元に隠れている新芽も同時にむしり取ってしまう恐れがあるからです。
写真で実際に説明してみましょう。
同じ種類であっても、それぞれによって微妙に成長速度や樹勢が異なります。各々の葉刈りの適期の見分け方は、春の新芽の固まり具合を見極めることかが大切です。
新芽の成長が止まったころ手で触れると、ガサツイタ感触がするようになります。
そのガサツイタ感触が葉が固まった証拠です。
葉を指で摘まんで引っ張る。
葉が取れましたね。しかしけやきの場合はもみじや楓と違って、葉柄の元(枝側)の新しい芽をむしり取ってしまうことはありません。
ですから、遠慮なく葉を摘まんで引っ張って下さい。
もみじや楓よりも作業ははかどりますね。
あらかた片付きましたね。枝振りの確認のためにも、なるべく全部の葉を落とした方がよろしいと思います。
わずか一ヶ月ほどの期間であっても、強い枝はこのように既にバランスが乱れています。
あまり枝先を深切りすると、勢いの強い枝に力が集まってしまいますから、やや浅めに枝先を揃えてやりましょう。本格的な追い込みは落葉時です。
ポイント
けやきは過肥になると徒長枝が出て、枝がごつくなります。
様子を見ながら少しずつ施肥。
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