2020年5月14日木曜日

楓の葉刈り

前項で楓の寄せ植えについて葉刈りのお話をしましたが、やはり実際の教材を見ながらの勉強でないと理解できないかも。そんなふうにちょっぴりと反省していたところ、ちょうど作業の適期にさしかかっている楓の模様木が目につきました。それでは行きますよ。


自然風な幹筋と枝振りの楓の模様木。樹齢はかなり古く、20年くらいは経っているでしょう。枝数はまだ多めなので、完成までにはまだ切り落とす枝が何本もあります。春から芽摘みをせずに、そのままボウボウに伸ばしておいたので元気いっぱいです。


フトコロに日も風も通らないので、あと2週間もこのままでおくと、奥の芽が弱ってしまいます。そうならないために行うのが葉刈り作業です。


指で葉を摘まんで引っ張ってはいけません。小さなハサミの先で葉柄の中間から一枚一枚ていねいに切り取っていくのです。ちょっと手間がかかりますが、時間をかけてゆっくりと楽しみながらやってください。


葉刈り完了!
春の芽出しから僅かな月日しか経っていませんが、しばらくぶりに見る枝ぶりがなんとなく懐かしい感じがします。このような時はとても新鮮な気持ちになります。


暫くぶりに見る枝ぶりの長所や欠点を微調整するのも葉刈りの楽しみです。


あれ、こんなに根張りがよかったっけ!?



樹勢によってはもう一度葉刈りができますが(年2回)、ふつうはこれで秋まで枝ぶりは見ることができませんね。このさい、将来の構想などもしっかりと建てておきましょう。

葉刈りにまつわるワンポイントアドバイス
① 葉刈り予定の半月くらい前に殺虫消毒と施肥をしておく。
② 樹勢の弱い場合は、葉刈りを避ける。
③ フトコロ芽の弱い場合は、表側の葉刈りだけを行う。
④ 若くて樹勢のよい場合は、夏前に2回の葉刈りも可。
⑤ 山もみじは芽摘み、葉透かし、葉切りなど行うが、葉刈りはさけましょう。




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