中でも山もみじとなると色彩や葉形(はがた)などが一本ずつ異なっていておもしろいほどです
赤く細い芽先のもあれば緑がかった芽先のものもあります
正確にいえば実生苗である限り、一本たりとも同じ色彩と性質のものは存在しないわけです
ですから、同じ親木から採取した種子の実生苗の寄せ植えでも
よく観察すると一本一本微妙な違いがあるものです
さて今日は、最近手に入れた山もみじの単幹模様木
樹高48×左右68㎝
プロの盆栽師に手によって
おおよそ40年近くの年月をかけて作り上げられたもの
ずーっと長い年月の間、同一の製作者が面倒を見てきたもので
そもそもは半完成品の頭の部分を取り木して独立させたものだそうです
40年と一口にいっても、凄い年月ですよね
ひとの一生とはいかなくとも、半生分はたっぷりあるわけで
まあ、盆栽の一鉢一鉢をこのような観点からみると、40年間一日も休まずに
この山もみじと対峙してきた作者に対し敬意を表さないわけにはいきません
ところでまず第一印象で目立つ特徴は
新芽の色彩がかなり黄色っぽいこと
やや肥料が切れ気味なのでしょうが
それにしてもこれは持って生まれた性質という他はないでしょう
ですから、山もみじの場合、新芽と新葉が細かければ色彩はあまり気にする必要はなく
樹形優先で評価すればよろしいと思います
まるで秋に黄葉するイチョウのようですね
拡大して見るとやはり山もみじでした(笑)
平均して3芽から5芽ほど伸びていましたから1~2残して芽摘み
このくらいの大きさのものは一回の芽摘みでは不十分です
摘み残しや後から伸びる芽もあるので
入梅までに最低3回くらいはしっかりと摘んでやりましょう
0 件のコメント:
コメントを投稿