3週間前の8月2日のスクールにトリクンが持ってきたちりめん桂
聞くところによると、ネットオークションで見つけた掘り出し物であるらしい
画像でおわかりだと思いますが、いずれ追い込むことになる徒長枝を取り木の材料にして
最後は基本の骨格を活かして、主幹のしっかりした株立ちをゲットしようとの魂タンですね
それにしても、トリクンがこのちりめん桂を植え替えたと思ったら
次いでいきなり↓のように2か所に取り木作業(環状剥皮)を始めたにのはびっくり
時期がちょっと遅いんじゃないの?
来年まで我慢した方がいいんじゃない?
ところが、それから23日のスクールまでわずかに3週間しか経っていないのに
ビニールの内側には早くも細いモヤシのように白根が見えてきましたよ
大成功!!
我々の頭の中には「取り木は春先の芽出し前か入梅前」という「常識」が
ドンと大きく居座っていますが
若い人は経験と知識が少ない分だけ、逆に積極果敢になれるともいえるのでしょう
来年まで待つなんてことは考えず、どんどん手を動かしていきますね
このように、若い盆栽人と交わっていると、ほとんど不動のものになっている我々の「常識」なるものがが
不意に揺すりをかけられることに度々遭遇します
そして失敗もありますが、成功すればそれはいずれ確たる技術や理論となって定着し
次の世代に受け繋がっていくわけですね
こんなに猛暑日が続くのに、環状剥皮で短期間に発根した理由は
1 もともと樹勢の素材であった
2 施術が正しく丁寧にされた
3 術後の置き場所が棚下の涼しい場所であった
と考えられます
日の当たらない棚下に置いたので葉の傷みがない
環境さえ整っていれば取り木の適期はもっと幅をもっても可能なようですね
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ビニールの内側に白根が見えますね
根っ子の拡大図
2か所とも発根
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