5月23日から28日にかけて
20本ほどの舞姫もみじに取り木をかけました
5cm以下の超ミニに最適な小葉性の舞姫もみじですが
エンピツくらいの太さを求めるとなると、挿し芽から仕立てるにはちょっと年月がかかります
その点、種木の準備さえあれば、取り木はありがたいですね
わずか1ヶ月くらいでけっこうな骨格をゲットできますから
前項の「舞姫もみじの取り木」を参照してください
さてそこで、若い枝や幹の場合は、早ければ2週間くらいで発根するはずなので
そろそろだとな見当をつけて注意してたところ、昨日に数か所に発根を見つけました
双幹体の2本のてっぺんに同時に取り木をかけました
同じように施術していながらおもしろいもので、両方同時にというわけにはいかないもので
子幹にあたる方が先に発根しています
発根後の処置として次の3ツが考えられます
1 このままにしておき、もっと根がふえるまで待って、秋口または来春に切り離す
2 いちどビニールを外し、水苔または盆栽用土を補充してさらに根の充実を図り
秋口または来春に切り離す
3 そく切り離し、仕立て鉢に仮植えし来春まで根の充実を促す
以上はすべて正解ですが
今回は「3」の処置をすることにします
その理由は
1 比較的発根の容易な山もみじ系統である
2 若木、また幹径も小さいために発根が比較的容易である
3 まだ入梅期なので、本格的な暑さが来るまでに1週間以上の猶予が見込める
それでは、作業開始!
もやしみたいな柔らかいきれいな白根
よろしいですか、この白根を絶対に傷つけてはいけませんよ(最重要)
ビニールをそーっと外します
また、無理に水苔を取り除こうとすると白根を傷めてしまいますよ
赤線が親木から切り離す位置
根元の処理は来春の正式な植え替えの時に行います
親木からの切り離し
この場合も白根を触ってはいけません
白根の先端には活発な細胞分裂が行われている成長点があります
無理に水苔を取り除くとせっかくの白根を傷めてしまいます
微小な赤玉土で仮植え
通常の植え替えのように竹棒で用土を突き込むと、やはり白根を傷めてしまいますから
鉢の縁を軽くたたいて用土を落ち着かせる程度でよろしい
また、底穴から針金を通して先端をフックさせて
下から引っ張って軽くとめておく
仮り植え完了
ご覧のようにやや深植えですね
水苔が隠れる程度の深さと思ってください
切り離し後の管理ポイント
1 切り離し後1週間くらいは半日蔭で
その後は普通の棚上で管理
2 水切れに注意する(特に水苔部分)
水苔部分からはまだ新しい発根が行われようとしています
3 秋までにはさらに新しい発根やその伸長が期待でます
4 秋口になったら少々の施肥を行い
冬越のために耐寒性を強化します
5 来春までには、根張りの確認と根さばき、根底の処理など
荒っぽい作業にも耐えられるようまでに成長しますから、それまでの辛抱ですよ
それらの作業を経て、はじめて一人前の盆栽素材として独立するわけです
では
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